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どうしようもないぐらいに・・・
「A、ギター、聴きたい？」
「うん」
「じゃあ、二階行こか」
「いいの？」
「Aは俺の彼女やろ？」
目が合って。
お互いに、笑みが、自然と溢れた。
手を繋いで、
ミシミシ音を立てる狭くて急な階段を上がってく。
突き当たりの、二間続きの板間。
窓際の深緑の長椅子に、
ギターが立てかけてあった。
「ここが、マスターの部屋」
「仮住まいやけどな」
でも、きっと、
マスターの本質が、散りばめられてる。
たとえ、一部分でも。
「即興で作った歌でええ？」
「歌、作れるの？」
「そら、音楽関係者の端くれやし」
「端くれなんだ」
「こいつ」
マスターがギターを鳴らして。
明るいメロディーにのせて、言葉を紡いでく。
「何にも持たない僕でも、
何者でもない僕でも、
ねぇ、君は愛してくれるかい？」
「天の川を泳いで、
君を迎えに行く。
雨降りでも関係ない。
天の川を泳いで。
ひとつだけ確かな真実。
僕の正体は、君に焦がれる、ただの男。
君が好き。
Aが、好き、」
気付いたら、その優しい歌声に、涙が溢れてた。
「泣かすつもりやなかってんけど」
マスター、珍しく凄く照れくさそうに笑って、
ギターを壁に立てかけ直してる。
「だって。
これで端くれだったら、
それは世界がおかしい」
気持ちが溢れて抱きついたら、
「うわっ、」
いきなり過ぎたのか、
マスターがバランス崩して、
体勢が崩れた。
ソファの上、折り重なるように。
マスターの上に覆いかぶさってしまってる。
これじゃ、まるで私が押し倒したみたい。
「ごめんなさい・・・」
慌てて起き上がりかけたら、
下から、マスターの腕が回って、
腰をきつく引き寄せられた。
「ラッキーやったのに。
なんで謝るん？」
ふざけた言い方してくれて、
少し緊張が解ける。
「もう！そんな言い方」
「本音が漏れてもうてん。
俺も男やし」
「生身の？」
「そう、」
頭、引き寄せられて、
マスターの鼻に鼻がぶつかる。
ふっと、目配せして、笑った時、
唇が重なった。
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美穂(プロフ) - マスターも更新！有難うございます。 (2020年10月12日 0時) (
レス) id: f4c26da760 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - foolさん、更新ありがとうございます！！待ってましたーー！！マスター会いにきてくれて2人がクリスマスを一緒に過ごせて嬉しいです。今、最初からまた読み直してみました。幸せな気持ちと切ない気持ちとまた幸せな気持ちと…色んな感情が…今後も楽しみにしています。 (2020年10月11日 22時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ついに…やすくん来てくれたんですね！！ちょうど良いところで続きに…(*/∀＼*) 主人公も東京の会社に就職とは！やすくんと距離も近くなれそうな…！そわそわしてきました！笑 続きも楽しみです！ (2020年5月14日 2時) (レス) id: 22258ff530 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます。大阪のライブのあと2人が会えますように…ハラハラドキドキしてます。メンバーの中に相談できる相手が居て良かったです！｡･ﾟ(ﾟ⊃ω⊂ﾟ)ﾟ･｡ (2020年5月12日 13時) (レス) id: 22258ff530 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - マスター私も会いたいよー！会いに来てー！ (2020年5月11日 22時) (レス) id: a8bccc7358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2020年3月4日 7時
