カフェオレ。*03 (ページ11)

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「ごめん、翔くん。俺、翔くんといれるの嬉しいよ」

「嘘…」

「嘘じゃない。ただ、翔くんが…」

「…俺？」

「仕事もずっと一緒だし、翔くんは出掛けたいかなって…」

唖然。

だって、あまりに想定外の答えだったから。

「…ふふっ…」

「…翔くん…？」

「俺たち、お互いに思いやってただけなんだね」

俺の言葉に、一瞬ポカンとした智くんだったけど、同じように笑いだした。

「んふふ…そっか、そうしそーあい？だったんだな」

「相思相愛、ね？」

智くんが無理して使った言葉は、全部ひらがなに聞こえる…。

「ね、翔くん、今日何しよっか？」

ふにゃふにゃの、俺の大好きな顔で微笑む智くん。

「うーん…、昼寝、とか？」

「珍しいね、翔くんあんま昼寝とかしないじゃん」

「台風だもん、外出れないし。それに…」

「それに？」

「…たまには二人っきりで、ゆっくりしたいな、なんて…」

後半はちょっと声が小さくなっていって、聞こえたか心配だったけど、んふふ、と笑う智くんには聞こえていたみたい。
　

「そうだね、お昼寝、しよっか」

「ふふ、まだ10時だけどね」

「いいじゃん、ゆっくりしよ？」

ん、って手を差し出してくれる智くんの手を握りしめて、もう熱が逃げてしまったであろうベットへ。

今日はゆっくりしようね、智くん。