カフェオレ。*03 (ページ1)

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陽光《Noside》ページ1

((http://uranai.nosv.org/u.php/novel/cafeole1202/ の「月光」の続きです。
読んだ方が分かりやすいと思います(*^^*)))

ここは、陽咲(ひなた)の里。

色とりどりの瞳の人々が歩く、美しい里。

その中の少し大きな家では、青年が二人走っていた。

追いかけている方が緑色、逃げている方が黄色の瞳をしている。

「お前っ、俺のプリン食っただろ！」

「名前書いてない方が悪いんだろ！？」

ドタバタと響く二人の足音。

「…何してんの二人とも」

呆れた様に顔を覗かせた青年。

彼は紫色の瞳をしていた。

「あ、ジュン！カズがね、俺のプリン食べたの！」

「テーブルに置いてあったら食べるのが人間ってもんでしょうが！」

「なっ…、カズなんて俺がいなかったら、あの里から逃げられてないんだからね！」

「はぁ！？俺が里の奴らの心を読んで、生け贄にされるって分かってなきゃ、今頃生け贄だからな！」

「追手から逃げられたのは、俺があのオオカミさんに話して、乗せていってもらったからだし！」

「あのオオカミ、俺のこと放っていってただろ！」

ぎゃいぎゃいと騒ぎ立てる二人を、青年…ジュンが宥める。

「まぁまぁ、二人とも落ち着きなよ…」

まだ睨み合う二人。

溜め息を吐いたジュンに、カズナリが「あ、」と声を出した。