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シガレット事件(仮)《Oside》 ページ13
出会いは、俺が交番に勤務してから、数ヶ月後のことだった。
目を惹く金髪に、左耳のピアス、ズボンから出たカッターシャツの隙間から覗くへそピ。
腰パンしてるくせにスタイルがいいことは分かる。
そんなちゃっらい不良なのに、愛らしい顔立ちをしているのが特徴的だった。
そんな彼が、咥えタバコをしながら歩いていた。
「ちょっと君、咥えタバコはいけないよ」
「は？」
鬱陶しそうにこちらを睨み付ける彼。
…くっ、めげない！
「だから、咥えタバコはダメだっt」
「コレ」
彼は、俺の言葉を遮って、胸ポケットから見慣れた紺色の箱を取り出した。
「ココアシガレットなんスけど」
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作者名：salt_* | 作成日時：2017年8月29日 20時
