２話 ページ4
稽古が始まって2週間が経った。
今は衣装さんの手伝いをしてる。
新キャストの衣装や新しい衣装がほぼ完成して、後は着てもらって修正するだけだ。
私は山姥切国広の真剣必殺の衣装の担当だったので休憩中に荒牧さんの所に向かった。
(はぁ、嫌だな)
「荒牧さん、すみません。衣装ができたので着ていただけますか？」
荒「ん？分かった、、ちょっと行ってくる」
「「いってらっしゃーい」」
in 試着ルーム
「あの、なんで私も入らないといけないのでしょうか」
私は腕を引っ張られて試着ルームまで連れて来られた。
荒「だって着てから呼ぶの面倒だし」
「はぁ、後ろを向いているので着たら教えてください」
衣装を荒牧さんに渡して後ろを向くと
「別に見ててもいいのに」と言っていた。
荒「着たよ」
振り返ると私が作った衣装を身にまとった荒牧さんがいた。
「どうですか？動きにくいところとかありますか？」
見た感じ露出しすぎと言うことはない。
荒「うーん、今のところはないかな」
荒牧さんは刀を振ってみたりして確認していた。
「じゃあ通し稽古の時にでもまた言ってください。」
荒「わかった」
「じゃあ脱いでください」
私はまた後ろを向いた。
荒「…ねぇ、この衣装着てるの見てなんも思わないの？」
「何を思うって言うんですか？」
荒「…いや、なんでもない」
本当におかしな人だ。そしてめんどくさい。
荒「着替えたよ。…ねぇ今日ご飯「嫌です。」だよね」
稽古が始まって2週間。ずっとこうなのだ。
荒「なんで嫌なの？」
衣装を渡しながら問われた。
「嫌というより無理です。」
荒「何か用事があるの？」
しつこいなぁ。
「稽古が終わった後に仕事があるので」
荒「そっか…」
私は衣装を受け取るとすぐに試着ルームを出た。
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紫癸(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!!!更新楽しみにしてます!! (2020年7月31日 9時) (
レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - すっごく面白いです！お忙しいかもしれませんが続きお待ちしております！ (2020年4月15日 22時) (レス) id: 74984463db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか | 作成日時：2020年1月11日 20時
