お似合い。【BTS】 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:45,185 hit

10 ページ10

JM「気まずくならなかった？」

心配してくれているのか、そうでは無いのか分からない声色に戸惑いつつ重くなった口を開く。

「気まずく…はならなかったです。でも、だからこそオッパが何を考えているのか分からなくて…」

「オッパは今までと全然変わらないんです。」

ジミンさんは考え込むように俯いて、うーんそうかと呟いた後話聞くよ。と優しい表情をうかべた。

「…どうして振られちゃったのかな」

頬を濡らした何かを慌てて拭う。こんなこと今更言ってもしょうがないのに。またジミンさんを困らせてしまうだけなのに。

そう思っていても涙が溢れ出てくる私の頭を、ジミンさんがふわりと優しく撫でる。

JM「場所変えよっか。」

すっと立ち上がると、ちょっと待っててね
と言ってほんの少し席を外した。私の涙が周りの人に悟られないようにと、抱き寄せられる様な格好でそのままお店を出て、その時になってジミンさんが私の分まで払ってくれていたのだと分かった。

「ジミンさん、すみません…」

JM「大丈夫だよ。ゆっくりお酒でも飲みながら話そ
う。」

やっぱりジミンさんはジミンさんだ。
いつだって話を聞いてくれて、全てを包むような優しさをくれる人。その優しさにいつも甘えてしまう自分が、子どもっぽくて嫌になる。

JM「Aちゃんが良ければ…だけど、うち来る？」

困ったような顔をしながら私に聞く彼、

私はこくんと頷いた。
一瞬頭に浮かんだテヒョンオッパの姿には気付かないふりをして。

…

…

最初のうちは初めてお邪魔したジミンさんのお家に緊張していた私も、勧めてもらった美味しいお酒とゆっくり話を聞いてくれる彼の優しさに段々と酔っていった。

「うっ…ひくっ…私、オッパに愛想つかされちゃったのかなぁ」

JM「今でもテヒョンアはAちゃんの事、大切に
思ってるだろうけど…」

「きっと、私の事女の子として見れなくなっちゃったんだと思います…うううどうしたらいいんだろう」

「私、女の子としての魅力無いですか…？」

めそめそしながらそんな弱音ばっかり聞いてもらって、落ち着いてきた夜中に本当に有難うございました…！今度ご飯でも奢らせてください！！と必死で何度も頭を下げて家に帰った___

はずだった。

けれど、男性もののスウェットを着た状態で目覚めたこの場所は私の家じゃない。