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「お、襲われる…？」
TH「うん。さっきだって危なかったじゃん。」
オッパの言っていることが全然理解できない。
さっき危なかったってなんの事だろう。
TH「俺が来なかったら店長に何されてたかわかんな
いよ？」
…あ！なんだそんなこと。
「あー！そういう事ね！
大丈夫だよ〜笑 店長さんは私の好みをすっごい分か
ってるから変な髪型にしたりしないって〜！」
そんな厳しい顔で何の心配をしてるのかと思ったら、私が店長さんに担当してもらうと似合わない変な髪型にさせられるんじゃないか って心配してた…？
TH「はぁ…
Aはどうしようもないなぁ」
わざとらしくため息をついたオッパを鏡越しに見ると、髪の染色の準備が終わったのか 付けていたビニール手袋を外している。
TH「店長が前からAのことやらしー目で見てる
の気づかなかったの？」
「えっ！？」
そんな事ないよ、と反論しようとすると鏡越しに見ていたオッパの顔が真正面にあった。
TH「普通、まだ他の席も空いてるのにこんな奥の席
使わないでしょ。どーせこの席なら周りから見
えないからってイイコトしようとしてたんだろ
うな。」
「店長さんがそんな事する訳、」
TH「あるよ。付き合ってる時も変なことしようとし
てて毎回俺が阻止してたんだから…でも別れた途
端これだもんなぁ 、どんだけ狙ってんだよ。」
店長さんを横目で見ながら低い声で呟くオッパ。
何も言えなくなった私が目をそらすと…
「もしこんな所で店長に襲われたらどうする訳、？」
そう言ってオッパの顔が近づいてくる気配がした。ふわふわした髪が肌に掠ってくすぐったい。
「ちょっと…！近いっ…」
オッパを止めようとした手は、ついさっき着けたカラーケープのせいで動かせない。
TH「こんな状況になったら助け呼べるの？」
体から火がでそうなくらい 熱くて
低く囁くその声がすぐ近くで聞こえて
近づいてくる綺麗な顔は悔しいくらい色っぽくて
声すら出せない私はオッパの考えてる事が本当に分からない。
「…っ！」
TH「だからさ、気をつけてよ。」
そう言いながら さらに無くなっていく距離。
きゅっと目を瞑ると…
TH「…もう心配させないで」
右肩の辺りに 重さを感じた。
見るとオッパが私の肩に 頭を預けている。
「わ、分かった。気をつけるから…！」
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作者名：m02 | 作成日時：2020年7月29日 20時
