お似合い。【BTS】 (ページ20)

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大学の課題がやっと終わって
珍しく何も無い休日。

今日はここから動けないな～なんて思いつつ
ベッドの上でスマホをいじっていたら急に届いたカトク。
表示された '' ジミン '' の文字に少し心がざわついた。

JM : 今日会える？

どうしよう、と思った。
いわゆる一夜の過ちをおかしたあの日からジミンさんとは会っていなくて、今更どんな顔で会ったらいいのか分からない。

JM : Aちゃんに話したいことがある

ベッドから体を起こして画面を見つめる。

話ってなんだろう。

なんだか胸の奥がざわつく。色々と考えることはあるけれど会うのが気まずいから、という理由で断るのは罪悪感が残ると思った。

A : はい！いつもの喫茶店でいいですか？

そう返信して身支度を始めた。

…

JM ｢久しぶり。急に呼んでごめんね。｣

｢お久しぶりです。暇でしたから全然大丈夫です！｣

金髪に穏やかな光があたって、その綺麗さが引きたっている。天使みたいといっても過言ではない程の、ジミンさんの独特な柔らかい雰囲気は何も変わっていなかった。

小悪魔な一面もあるんだって事をもう私は知ってるけれど。

｢ジミンさんってビターブレンド好きなんですね。｣

JM ｢うん。ナムジュンさんが淹れるこれに今ハマって
てさ。Aちゃんとテヒョンアは甘いのが前か
ら好きだよね。｣

前はよく3人で来ていたこの喫茶店だけれど、最後にテヒョンオッパと来たのはいつだろう。

｢最近、お店の皆さんはどうですか？｣

JM ｢相変わらずみんな元気だよ、笑
みんなAちゃんに会いたがってる。｣

｢ふふ、ほんとですか｣

その言葉に純粋にほっとしながら、大好きなココアを1口飲む。
いつだってここのドリンクは本当に美味しい。

ジミンさんのコーヒーはもうだいぶ減っていた。

.

JM ｢…あのさ、Aちゃん｣

少しの沈黙の後、そう口を開いたと思ったらジミンさんが私の手をそっと掴んでゆっくりと目を合わせる。

JM ｢この前のこと、謝りたいんだ。
本当にごめん。｣

何かに苦しんでいる
ジミンさんはそんな表情をしているように見えた。