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JM「テヒョンアのやつ どうしたんだろうね。前なんて僕がAちゃんと話すだけで睨んできたのに笑」
ジミンさんは私たちが別れた事を知らない。
サロンモデルをやらせて頂いているから、他の人に比べたら美容院に来る頻度は凄く多いけれど 今まで彼以外に担当してもらったことは一度もなかった。
JM「ねぇAちゃん」
そう呼ぶジミンさんの声に下げていた目線をあげると
JM「テヒョンアと何かあった？」
「……っ！」
耳元でそんな風に囁かれて。
勝手に体がぎゅっと縮こまった。
「ジ、ジミンさん…！」
JM「あんな独占欲の塊みたいなテヒョンアが
Aちゃんみたいに危なっかしい彼女を他の男
と2人にするなんて。」
何だかいつものジミンさんと違う。
それが怖くて。
別れたという事実がさっきまでの事で
今更心に押し寄せてきて。
我慢していた涙が零れた。
「あ…ごめんなさい…」
私の涙に気づいたジミンさんは焦りながら
ティッシュを持ってきてくれた。
JM「ごめんね。事情も知らないのに急に聞いちゃっ
て…」
そう言って私の顔を心配そうに覗き込む。
それは私がよく知る優しいジミンさんで。
「ううん。ジミンさんのせいじゃなくて…」
JM「僕でよかったら何でも話して。
今日は指名してくれたお客様が遅い時間の予約
だから2人でゆっくりしよう。」
いつも癒されてたジミンさんの笑顔を見ていたら
話を聞いてもらったら私も前を向けるのかな、って思ってきた。
「……実は、テヒョンオッパと別れました。」
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作者名：m02 | 作成日時：2020年7月29日 20時
