林檎色に熟れて【BTS】 (ページ5)

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「あのー…ジンせんせ」

『ジン先生！♡♡ 私ぃじゃがいもの皮むき方分からないですぅ』

JN「じゃがいもの皮むき方がわからない…？(困惑)
じゃあ俺がお手本見せるね」

『はい！！♡』

…

「ジン先生！さっき私…」

『きゃぁぁぁぁぁぁぁジン先生かっこいいいい！！』
『ジン先生がごま油使ってるぅ♡♡♡』←？

JN (軽く引いてる)

女子って強い…凄い…
早くジン先生にさっきまでの失礼を謝りたいのに、いつの間にか私たちの机は女子で埋め尽くされて、それを見ている私はジン先生から離されていくばかり。

紹介された時はユンギ先輩の氷点下の目付き()のせいで私以外声すら出さなかったのに、やっぱりジン先生の天才的なお顔とふわふわな雰囲気は女子の心を鷲掴みにしてしまったみたい。

ユンギ先輩がプリントを取りに行くとかなんとかで
調理室を出た途端、ジン先生は女子の大群に囲まれた。

はぁ…こんなんじゃ謝るどころか、近づけもしないな

謝るのは活動が終わってからにしよう…

…

『ジン先生ぇぇぇぇ！！！♡』
『どこ行くんですかぁ？♡♡♡』
『連絡先教えてください！！』
『きゃー目が合ったァァァ♡』
『料理教えてください！！マンツーマンで！！！』

やっぱりダメか…

サークル終わり調理室から出ていくジン先生を追いかけようとした私の前に女子が押し寄せる。本当の闘いは今からだとでも言わんばかりにぎゅうぎゅう押しあっていて…

カオスすぎる。おしくらまんじゅうとか可愛いもんじゃない。もはや生死に関わるわこれ。

押されるがままの私は四方八方から潰されそうになるのを必死で回避。それでも押されていくうちに女子の大群の中にひとつ抜きでた茶髪の頭が見えた。

「ジンくn……」

(ドン！！！！)

「わっ！！！」

いやおい私！！！またジンくん呼びしてるやんけ
周りの女子に殺されるぞ！？

ってそれどころじゃなくて

声をかけることに必死になっていた私は、周りに押されバランスを崩し…
思いっきり前に転んでしまった。

いてて…
慌てて立ち上がろうとするけれど足に力が入らない。
あぁぁぁ運が無さすぎる(涙)
完全に足を挫いてしまったみたい。

「す、すみません押さないで…痛っ」

動けなくなった私に気づく人はいなくて後ろから
どんどん押されてしまい、立つことすらできない。

どうしよう…！