雅 -miyabi- 第1章 (ページ42)

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＜ハルモニと俺＞
HC side

ハルモニとAとの出会いは
ユンホにここを教えてもらってからだった

Aが妹のように
可愛くて仕方なかったし
ハルモニといると落ち着いた

だから、練習や仕事の合間をぬって
よく雅にも遊びに行っていた

『オッパ、仕事はー？』

HC『ちゃんとやってるもーん』

MN『もーん、じゃねぇぞ
ヒチョル…行くぞ！』

仕事の合間をぬってくるから
マネージャーに連れて帰らされる事も
しばしばだった

それくらい、ハルモニとAの存在は
俺の中で大きくなっていた

いつだったか…

Aがなかなか帰ってこなくて
ハルモニが心配して俺に電話をかけてきた

祖母『あの子に何かあったら…』

ハルモニは今にも泣き出しそうだった

HC『大丈夫だよ！
俺が必ず見つけるから！』

俺は、無我夢中でAを探した

HC『A、どこ行ったんだよ…』

するとすぐにAは見つかった

HC『ったく！お前は！
ハルモニに迷惑かけてんじゃねーぞ！』

ヒョクチェとクラブで
遊んでいたというA

『じゅ、12時過ぎたら、ち、ちゃんと
連絡しようと思ってたもん』

HC『そんなの言い訳にしかなんねーよ！
ハルモニがどんだけ
心配したと思ってんだよ！』

『………』

HC『ヒョクチェ、お前もだ！
こんな夜中まで女の子を連れ回すな！』

EH『……すみません』

怒らないハルモニの代わりに
何度怒ったかわからない

だけど、Aにはそれだけ
ハルモニが心配してる事を伝えたかった

いつもだったら、
『ごめんなさい』って謝るAだけれど

『な……によ、私だって遊びたいもん！』

その日は反抗的だったA

『私だって……私だって……
みんなと同じように遊びたいもん！
オッパにはわかんないよ！』

バタバタと店を出ていくA

EH『え、ちょ、A！？』

ヒョクチェが慌ててAを追いかける

俺は怒りが収まらず
ドカッとカウンター席に座った

HC『ったく、
ハルモニの気持ちも知らないで…』

祖母『……ヒチョルありがとうね』

ハルモニは微笑みながら

祖母『私はあの子を随分と
甘えさせてしまったから
あの子は怒られることに慣れてないのよ

大丈夫、暫くしたら帰ってくるから』

そう言うハルモニだったけど
その日、Aは雅に帰ってこなかった