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<和室>
BK side
開いてる…と覗いてみると
リビングとは全然違う雰囲気の部屋
なんか懐かしい…
そんな風に思っていると
『そこはねー、和室って言うんだよ』
いつの間にか戻ってきたヌナが
のぞき込んでいる俺に声をかけた
『おばあちゃんが好きだったから
残してあるんだー』
そう言った顔は何処か寂しそうで
ヒチョル先輩とイトゥク先輩は
黙って聞いていた
BK『ヌナの…おばあさん?』
『そ、私のおばあちゃん親日家でね…
こういう和室大好きだったんだー』
はいっ!冷たいもの!
と渡された飲み物
一口飲んでみる
BK『あ、美味しいこのお茶』
『飲みやすいでしょ?
日本のお茶でね、麦茶って言うの』
これ飲むと夏がきたって
思えるんだー、と微笑むヌナ
BK『うん、飲みやすくて
何杯でもいけちゃうね!』
そう言うと、ふふ、と微笑んでくれたヌナ
『さ、飲んだら練習始めるよ!』
BK & CH & DO『はーい』
『オッパたちは?』
リビングのソファで寛ぐ先輩たちにも
ヌナは声をかける
HC『もうちょい休んでく』
『はいはい、帰るときは声かけてね』
手をヒラヒラさせて
先輩たちに手を振るヌナの後を追って
俺たちはレコーディング室に入る
それから、数時間
みっちりヌナに指導されたのは言うまでもない
『ベク、ここもうちょい頑張れない?』
BK『〜♪』
『ん、OK!次、ジョンデ』
CH『〜♪』
『流石だねー、はい、次、ギョンス』
DO『〜♪』
『んー、ここもうちょっと柔らかく…』
DO『〜♪?』
『うん、大丈夫!
みんな、だいぶ、力まないで
歌えるようになってきたね』
CH『ヌナの指導のおかげだよ』
『ほんと?』
BK『うん、なんか今までよりも
のびのびと歌えてる気がする』
DO『リラックスして
歌えるようになったかな…』
『そっか、よかったー』
笑顔で、ホッとした表情をするヌナの顔が
何とも言えず可愛くて
みんな、照れて顔が赤くなっていた
『ちょ、なんで、みんな
顔赤くなってるの?』
BK『えっ!?なんでもない!』
CH『そうそう!』
DO『ヌナが……可愛かったから…』
ボソッと呟くギョンス
ギョンス、お前……素直過ぎる…
『年上をからかうと痛い目見るよ?』
BK『ちょ、それ、どういう事?
めっちゃ怖いんだけどっ!』
『うそうそ、冗談(笑)』
レコーディング室は笑いに包まれていた
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萌絵(プロフ) - 名前変換は? (2016年7月13日 23時) (レス) id: bb5a902697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mana | 作成日時:2016年6月26日 0時