雅 -miyabi- 第1章 (ページ31)

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＜ダンスの実力＞
JI side

初めて会ったはずなのに
何処かで見たような顔だった

スホヒョンと知り合いのAヌナ

俺も1度会った事がある気がする
何処だっけなぁ…

『あなたがカイくん？』

じっと見つめてしまっていたようで
俺の視線に気づいてくれた

『ケータリング注文してくれてありがとう』

そう言って微笑む姿が可愛くて
思わず俯いてしまう

JI『…いえ』

喋れて嬉しいのに照れてしまって
言葉が出ない

それでも、優しい目で
俺の事を見てくれていた

JM『ヌナ、今日はもう帰るの？』

Aヌナはスホヒョンの提案で
ダンスレッスンをしてくれることになった

『なんでもいいの？』

とりあえず、久しぶりに動くから…と
練習したいというAヌナ

JM『ヌナのBoA先輩好きだな』

というスホヒョン

しょーがないなぁ…と鏡に向かい
音楽が流れるのを待つ

～♪

BoA先輩のEat You Upだ

練習生の時にレッスンで
踊った事があるが相当難しい

だけど、ヌナはすんなり踊り
最後まで止まることなく踊り続けた

『…ふぅ』

凄い
ただそれだけ

こんな風にしなやかに踊ってみたい

SE『…すごい』

隣で見ていたセフンも
そう思ったようだった

『久しぶりに踊ったから
体鈍っちゃってるよー(笑)』

苦笑いしながら
俺達の方を向いたAヌナ

あれで体が鈍ってるとか
本気でダンスしたらどうなるんだこの人

『今、なんの練習してたの？』

JM『新曲なんだけど…』

といって練習用の動画を見せるスホヒョン
その隣でヌナは動画を見ながら動く

動画を見ているだけなのに完璧に踊れている
こんな人会長が見過ごすわけないだろ

BK『ね、あの人デビューしないのかな
相当な実力持ってるよね』

CH『断ったらしいよ』

え…？

チェンヒョンが
Aさんを見ながら言った

CH『デビューの話もあったみたいだけど
断ったってボーカルレッスンの先生に聞いた』

大切な物を守りたいからって言う理由らしい
何がそんなに大切なんだろう…

あまり人に関心を持たない俺だけど
Aさんはめちゃくちゃ興味がある

この人の事をもっともっと、知りたい

テミンも知ってる人だし
今度、話聞いてみよ

そう思いながら踊っている
Aヌナの事を見た