雅 -miyabi- 第1章 (ページ30)

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＜再会②＞

練習室の扉が開いて
ふと前を向くと知ってる顔がいた

『え、ジュンミョン…？』

ここ最近練習生のレッスンを覗いても
いなかった彼がそこにいた

JM『あー！Aヌナ！？』

何ヶ月ぶりに見た彼は
1人前になった気がした

ジュンミョンが中に招き入れてくれた

ジュンミョン以外は何人か
レッスンで見た事がある顔もいた

JM『でも、なんで
俺らのとこにケータリング？』

スタッフルームのボードの事を教えると

JM『あぁ！あれね！
てか昨日とか大変だったでしょ！
Super Junior先輩のジャジャ麺！』

お疲れ様でした、と
私の頭をポンと撫でるジュンミョン

JM『じゃあ、誰かが
ボードにキチンって書いてたんだ…？』

『そう、スタッフさんが言うには
カイって子らしいんだけど…』

JM『カイが…？』

ジュンミョンは不思議そうな顔をしていた

『せっかく作ってきたんだから
みんなで食べてね』

JM『ヤー！みんな！
ヌナがケータリング持ってきてくれたって』

BK『やったー！
超お腹空いてたんだよね』

みんな、よっぽどお腹空いていたみたい
チキンに食いついてきた

だけど…

JM『その前に自己紹介な』

といっておあずけにするジュンミョン

私の事を説明してくれている間に
メンバーの顔を一人ひとり見た

さっきおあずけくらった子は
確かボーカルクラスの子だったな

先生が確かこの3人は逸材だって
写真を見せてくれて言ってたなぁ…

そんな風に思っていると

BK『ねー、お腹空いたー』

ベッキョンと呼ばれた
ボーカルラインの男の子が
ジュンミョンに訴える

『ほら、おあずけにするから…
沢山作ってきたからいっぱい食べてね』

だって…っていうジュンミョンだけど
広げたチキンを見ると勢いよく食べ始めた

みんなと一緒でお腹空いてたんだね(笑)

みんなががっついているのを見ていると
ふと、1人の男の子が
じっと見ているのに気づいた

『あなたがカイくん？』

私の言葉にこくんと頷く

『ケータリング注文してくれてありがとう』

JI『…いえ』

照れているのか性格なのか
そのまま黙って食べ始めたカイくん

もっと仲良くなりたいな…

JM『ヌナ、今日はもう帰るの？』

『そうだね、ケータリングは
今日これだけだから』

JM『じ、じゃあさ！』

とジュンミョン

JM『久しぶりにレッスンしてほしいな』