雅 -miyabi- 第1章 (ページ28)

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＜ケータリング＞
JI side

ほんとに来るのかな…
そう思いながら練習していた

練習室に向かう時に目に入ったボード

以前から先輩たちが
書き込んでるのを見た事が
何度かあったけど
使い方はよくわかっていなかった

ボードを見ていると親友のテミンが
たまたま通りかかったので聞いてみた

JI『テミナ、これって何？』

TM『え、知らないの！？
これに食べたいもの書けば
ヌナがケータリング届けてくれるよ！』

ヌナ…？
誰のことだろう…

ヌナっていう人物が誰かはわからないけど、
テミンも知ってるようだし
問題はないと思って

その時食べたいものを書き込んで
メンバーのいる練習室3に急いだ

練習してキリのいい所で休憩していると

コンコンッ

ドアがノックされた

メンバーはみんな、はてな顔
リーダーのスホヒョンがドアに向かう

JM『あー！ヌナ！？久しぶり！』

『ジュンミョン！？久しぶりだね』

みんな、なんだなんだと顔を見合わせる

あんなテンションの高いスホヒョン
見るの初めてかも…

てか、さっきヌナって言った…？
テミンが言ってた人の事？
スホヒョン知り合いなの…？

いろんな疑問が
次々浮かんでは消えていくのを感じながら
スホヒョンの様子を見ていた

JM『ヤー！みんな、ヌナが
ケータリング持ってきてくれたって』

え…？
まさかまさか…

ケータリングの蓋を開けると
そこには唐揚げとヤンニョムが

ほんとだったんだ…
ケータリング届けてくれるの…

BK『やったー！
超お腹空いてたんだよね』

そう言って手を伸ばそうとする
ベッキョニヒョン

JM『こら、先に挨拶！』

と言って手を払い除けるスホヒョン

CH『ヒョン、紹介してよー』

JM『この人はAヌナ
事務所近くにあるカフェの店長さん』

スホヒョンに紹介されて
頭を下げるAさん

『はじめまして、Aです
近くの雅っていうカフェの店長をしてます』

ちょっぴり照れたその顔は
みんなを虜にさせた

BK『ねー、お腹空いたー』

ベッキョニヒョンが猫なで声で訴える

俺もお腹空いた…

『ほらー、ジュンミョンが
おあずけなんかするから

これ、私が作ったんだけど、
沢山作ったからどんどん食べてね』

ちょっぴり嫌味を言いながらも
Aさんは優しい目をして
スホヒョンを見ていた