雅 -miyabi- 第1章 (ページ23)

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＜妹たち＞

？『オンニー！』

後ろからがばっと抱きついてきたのは
今をときめく少女時代のサニー

そう、私の初めての妹たちです

『久しぶりだね！日本どうだった？』

SN『ほんとよかったよ！
オンニもまた行こうね！』

『うん、今度のSMTOWN日本公演は
私も同行するからね』

SN『ほんと！？』

『うん、先生のおかげでね』

SN『やったー！
日本行ったら、絶対お買い物行こうね！』

『うん、約束』

ソニの小指と私の小指を絡ませると
とても嬉しそうな顔をした

『ソニ、今日は練習だったの？』

SN『ううん、今日はソロで動いてて
午前中打ち合わせして
これからラジオの収録ー』

『そっか、練習する時は
ケータリングするからね』

SN『うん、楽しみにしてる！』

おーい！行くぞー！
と遠くでソニのマネオッパが
ソニを呼んでいた

SN『あ、そろそろ行かないと！
じゃあ、オンニまたね！』

慌てて走るソニを見送り
私もSMEを後にした

可愛いなぁ…
初めは緊張して喋れなかったっけ？

今では、一緒に買い物に
行ったりするくらい仲良くなった

少女時代のみんなに出会ったのは
日本デビューの時だった

BoAオンニに
連れてこられた女の子たち

事前に話は聞いていたけど…

BoA『今日からよろしくね～♪』

『え、ちょ、オンニ！？』

BoAオンニは日本の仕事で
お店を出ていってしまった

とりあえず、挨拶しないと…

『は、はじめまして
Aです…』

私が韓国語で話しても
何も反応しない彼女たち

うぅ…やっぱりそうだよね…

SMEの中でも私の存在を
疎ましく思っている人もいる事は知っていた

日本という国は
それだけ韓国に嫌われている

それは、子どもの頃から
とても痛感していた事だった

だけど、今までは周りの人たちが
親日の人たちばかりだったから
嫌な気持ちにはならなくて

今は味方をしてくれる祖母や
BoAオンニもいない

私だけで本当にここにいてもいいのか
時々不安で堪らなくなる

あぁ、今私に試練が訪れているんだ
これを乗り越えなきゃ

けど、その前に
この空気どうしよう…

と思っていると

カランコロン…

気まずい空気を変えるかのように
お店のドアが開いた

DH『ヤー！A…って何この空気！』

入ってきたのは
ドンヘオッパだった