雅 -miyabi- 第1章 (ページ14)

今日:6 hit、昨日:13 hit、合計:223,474 hit

12. ページ14

＜自分の気持ち②＞
HL side

祖母『それでいいんだよ』

いつだったかのハルモニの
言葉を思い出した

あれは確かMに入ってすぐの頃、
Super Juniorのファンにいろいろ叩かれて
やめてしまいたいと思った事も正直あった

このままこの仕事を
続けていく意味があるのかな…

そう思って
ハルモニのお店に寄って
話を聞いてもらった

祖母『ヘンリーの思った通りに
動いたらいいんだよ
そうすれば、光は見えてくるよ』

ハルモニの言葉を聞いて
いろいろ考えたんだ

Super Juniorのメンバー
みんなの事が好きだったし

何より認めてくれているファンに対して
後ろ向きな考えをしていては
申し訳ない気持ちでいっぱいになる

そう思って前に進んでいった

思った通りに動けばいい…
ハルモニの言葉で目が覚めた

兄さんたちの気持ちが
わかった気がした

ヌナと付き合いたい訳じゃない
ただ今の関係が続けば
それだけでいいんだ

HL『Aヌナ』

『ん？どうしたの？』

あぁ、やっぱりこの顔が好きだ

名前を呼んで
振り返った時の表情が
1番好きだった

姉のようだけど
時々妹みたいな顔をする
そんなヌナが好きだ

『ヘンリーどうしたの？』

HL『ううん、なんでもない
ヌナの顔みたら元気出た』

そう？って言って
首を傾げるヌナの顔も好き

全部が愛おしくなるけど
これ以上の関係には進めない

それはやっぱりSMFamilyがいるからで

まだ、わからない感情が
心を渦巻いてるけど
ヌナの事が好きなのには変わりないから

これからも、
この笑顔をみんなで守りたい

ZM『ヘンリー、練習始めるよー』

チョウミ兄さんが練習室から
顔を出して僕の名前を呼んだ

HL『あ、行かなきゃ！じゃあね、ヌナ！』

『ヘンリー、頑張ってね！』

そう言って、
手を振って笑ってくれるヌナ

僕だけに手を振ってくれてるヌナを見て
この恋は叶わないけど
やっぱり、好きになってよかったって思う

HL『さ、いいカムバにするぞ！』

もし、一位をとれたら
ヌナにお礼を言わなきゃね

何をしてあげようか、
そんな風に思いながら練習に励んだ

＊＊＊＊

2016.11.20
ヘンリー編、少し追記しました

自分の気持ちを優先するか
兄さんたちの気持ちを優先するかで
葛藤するヘンリーです

読者様に
上手く伝わってるといいのですが…