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ﾏｽﾀｰ「相葉くん」
ﾏｽﾀｰの声は
妙に重々しかった
でもあんまり気にせず
僕は返事をした
相葉「はい」
ﾏｽﾀｰ「やってみる？これ」
ﾏｽﾀｰが�爐海讚瓩�
指をさした先には
ｺｰﾋｰﾎﾟｯﾄ
相葉「い…いいんですかっ」
あまりに突然で
驚いたけど
ものすごく嬉しくて
立ち上がっていた
ﾏｽﾀｰ「もちろん。相葉くん
やりたかったでしょ」
相葉「えっ…
どうしてわかりました？」
ﾏｽﾀｰ「俺が淹れてるの
見てる顔ですぐわかるさ」
ﾆｺｯと微笑んだﾏｽﾀｰ
ﾏｽﾀｰには何でも
お見通しだったってわけか
相葉「僕表面に感情が
表れやすいんですよね」
ﾏｽﾀｰ「それが相葉くんの
いいところだよ」
嬉しさが何重にも重なって
にやけちゃうよ…
ﾏｽﾀｰ「ほら、おいで」
ﾏｽﾀｰは僕を
ｷｯﾁﾝに手招きする
僕はｲｽから飛び降りて
ﾏｽﾀｰのもとへ
ｽｷｯﾌﾟで向かった
ﾏｽﾀｰの教えてくれる
この時間は
幸せで幸せで
仕方なかった
相葉「よしできたっ」
ﾏｽﾀｰ「うん、見た目は
いい感じだね」
相葉「試飲…してみます」
我ながら上手くできた
嬉しさいっぱいで
ｶｯﾌﾟを口に近づけた
…そのとき
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!
ものすごい力で
入り口が叩かれている
僕は驚いて、
咄嗟にｺｰﾋｰｶｯﾌﾟを
机に置いた
「お願い助けて!!
助けてくださいっ!!」
女性の必死な声
僕は入り口を
思い切り開けた
続く
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作者名：natchan | 作成日時：2012年12月16日 12時
