79杯 ページ30
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このまま体調不良と嘘をついて帰ってしまおう。泣いたとバレないように、少しうつむき加減で大倉さんのところに戻る。
女1「ねえ、ツレが見に行ったけど帰ってこないじゃん。あの子帰ったんじゃない？ね？飲も？」
そっか、心配して見に行かせたって嘘ついてるんだ、そう冷静に分析してしまうくらい、もうこの状況が自分のものではなかった。
女1「あ、」
そういってギラギラとしたネイルの指先にタバコを持ったまま、私に気付いたお姉さん。
『‥‥！あ、あの‥‥』
女2「トイレで気分悪そうだったっ！ねえ、顔色悪いよ？もう帰った方がいいよ？」
トイレから出てきたお姉さんが後からやってきて追い打ちをかける。もう、限界。泣くのをこらえるので精一杯だ。
『‥‥はい、大倉さん、‥‥す、すみません、私、帰っ』
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大「‥‥A。」
『え？』
大「もう、心配したやん〜どっかしんどいん？おいで？座り？」
そういって優しく肩を抱き寄せ、頭を大倉さんの胸に預けさせられる。
『‥‥？！』
大「すみません、俺の彼女の様子見に行って貰っちゃって。タバコの煙に弱くって、すぐ気持ち悪くなっちゃうんよな？ごめんな？
こ ん な 席で‥‥」
女1「なっ‥‥！」
女2「ちょ、」
大「なあ、A？席変えてもらおっか。俺もタバコ臭い女嫌やし。同じ空気も吸いた無いし、帰る？」
『お、おお、くらさ‥‥』
大「悪いけど、そんなしょーもない嘘ついてもバレるから。鬱陶しい。聞こえてんねん。」
大「女の子連れてる男に下心丸出しで声掛けてくる女なんて、たかが知れてるわ。こっちから願い下げや。」
大「男ウケ狙ったその服装もメイクも意地汚い中身そのまんまやな。表れてるわ〜。」
女1「そこまで、言わなくても‥‥！」
女2「なんなの？！」
大「そこまで言われるようなことを、この子にしたんや。素直に謝りもできんの？時間返せよ。」
『おおくらさんっ、！も、大丈夫ですから‥‥！』
大「‥‥Aちゃん、もう、帰ろう？またいつでも来れるから。な？」
大「Aちゃんに止められへんかったら、お前らのことどうにかしてたわ。感謝せえよ？」
女の人達は何も言い返せず、唖然と立ち尽くしたままだった。
大倉さんは、しっかりと私の手を取り入口へと向かう。
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ちしる(プロフ) - かやさん» お手数おかけしました。現在解放してます！引き続きお楽しみください！ (2019年2月22日 2時) (
レス) id: 82436af789 (このIDを非表示/違反報告)
ちしる(プロフ) - まきさん» これからもぜひ、楽しんでくださいね。 (2019年2月22日 2時) (レス) id: 82436af789 (このIDを非表示/違反報告)
ちしる(プロフ) - napipiさん» これからもぜひ楽しんでください！続編公開しましたので、よろしくお願いします！ (2019年2月22日 2時) (レス) id: 82436af789 (このIDを非表示/違反報告)
ちしる(プロフ) - なつさん» パスワードは現在解放してます！引き続きよろしくお願いしますね！ (2019年2月22日 2時) (レス) id: 82436af789 (このIDを非表示/違反報告)
ちしる(プロフ) - 夏輝さん» 楽しみにしていただきありがとうございます！続編もよろしくお願いしますね！ (2019年2月22日 1時) (レス) id: 82436af789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちしる | 作成日時：2019年1月31日 0時
