テラス席の彼。(緑) (ページ23)

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顔が赤いのがバレないように前髪を触ってごまかす。

そんな時、

？「おぉくらぁ～ごめぇーん！おまたせぇ‥‥！」

賑やかな店内に可愛らしい、でもしっかりと響く声が聞こえた。

大「ヤス遅いって～！部屋汚いから、どこに何置いたかわからんなるから忘れもんすんねん。」

安「でもあったからええねん！‥‥んー？大倉ぁ？この子知り合いぃ？」

大「うん、俺がよく行くカフェの店員さん。たまたま会ってん。」

安「そーなんやあ！安田章大言います！大倉の親友です～！」

女の私がビックリするくらい仕草や言葉が可愛らしい男の人だった。そんな印象とは裏腹に沢山開けられたピアスやシルバーのアクセサリーがかっこいい。所謂ギャップ萌えというやつだ。

『はじめまして、AAと言いますっ！』

安「うん、よろしくねぇー！」

大「Aちゃん、買い物の邪魔してごめんなあ？ヤス行こかっ。なんか奢ってや笑」

安「えー！そーなるぅ？あ、Aちゃんどこのカフェで働いてんのぉ？教えてよー！いきたーい！」

『え、っと、この近くで、、、』

大「あかん！」

『‥‥え？』

大倉さんが私の言葉を遮った。少し大きな声で焦ったような早口だった。

大「このカフェは、俺とAちゃんの秘密の場所なん。いくらヤスにでも教えん！」

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‥‥今の言葉、どういう意味‥‥？

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安「けっちー！大倉ぁー！」

大「ほな、ね、Aちゃん！‥‥近々行くな？」

『‥‥っはい！待ってます！』

安「えー！もっと喋りたかったぁ～！Aちゃんまたなあ！会ったらしゃべろなあ～！」

大「ヤス！焼き肉奢れ！！」

安「いやー！大倉めっちゃ食べるからぁ‥‥！」

大倉さんは、安田さんの腕を強引に引っ張り連れて嵐のように去って行ってしまった。

そんな事よりだ、

『(秘密の場所‥‥って、何なんだ‥‥？)』

この言葉が頭の中をぐるぐる回っている。

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