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朝ごはんを食べてもう一度ソファーで横になるとちゃかはソファーのしたで膝を抱えて座った。そしてさりげなく俺の体を触ってる。ほんとに、わかりやすいやつだ。
閑也) ちゃか、不安にさせてごめんね、
宮近) ごめん....は....おれ.....
閑也) え?どうして?
宮近) おれ.....のほう....が.....ごめん....なの.....
ちゃかも前を向いて座っているから顔は見えないけど、なんとなく悲しそうな雰囲気は伝わってくる。
宮近) しず.....いそが....しい......なのに....
閑也) 体調崩したのは、俺のせいだよ
宮近) おれ.....たより....ない.....から.....
閑也) そんなことないよ、頼りなくないよ
宮近) だから.....しず.....がんばっ.....ちゃう.....
目をうるうるさせて俺の方を振り返る。色んなことを考えすぎてしまうちゃかちゃん。頼りないなんて言うけど、俺はちゃかが隣にいてくれるだけでいいのに。
閑也) 泣かないでよ、頼りなくなんかないよ
宮近) ..........っだめ!!
閑也) .....っ、!
ちゃかの涙を拭きながら声を掛けるとちゃかはしばらく声を詰まらせていた。すると突然、出会ってから1番の大きな声で叫んだ。
宮近) .....だめ....なの......やさし...く.....するの
閑也) どうして?
宮近) おれ....あま...えちゃ....う.....
閑也) 甘えてよ、俺には、
宮近) でも....しず.....が.....
閑也) 俺は、ちゃかが隣にいてくれればいいよ
そう声をかけて頭をやさしく撫でる。それでも否定するように首を横に振っていた。
宮近) おれ....も....しず....が....いなきゃ....いや...
閑也) そう言ってくれて、嬉しいね、
宮近) だか....ら....やさ....しすぎ....だめ....
俺は、優しくするのは得意分野だけど、優しくされるのはむしろ苦手分野だった。その結果ちゃかをこんなにも不安にさせて、泣かせてしまった。
閑也) .......ごめん.....グスッ.....
思いがけずこぼれ落ちた涙はちゃかの暖かい手で拭われた。優しくされるのも悪くないかもしれないな。そう思わせてくれたのは、ちゃかが初めてだった。
お昼ご飯も夜ご飯も、この日は素直にちゃかに甘えることにした。ちゃかは少しはりきって看病してくれて、それがどこか可笑しくて笑顔になれた
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Chappi(プロフ) - Qさん» コメントして頂きありがとうございます(o_ _)o引き続きよろしくお願い致します!! (2022年6月21日 18時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
Q - 「おまじない」「テレパシー」ありがとうございました!優しさが伝わってきて何度も読み返してしまいます。本当に好きです。また機会があれば続編お願いできましたら嬉しいです。 (2022年6月21日 15時) (レス) id: 940847baba (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - さちこさん» コメントしてくださいありがとうございます!自分も書いていてまた続編を書きたくなったのでまたいつか書いてみようと思います!その時までお待ちください(o_ _)o (2022年6月2日 4時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
さちこ(プロフ) - Chappiさん» 「色のない世界から」の続編をリクエストしたものです!この度は更新ありがとうございました!ほんとにこの世界観の2人が好きで、いつまでも永遠に幸せに2人で過ごしてほしいな…と願ってやみません。また定期的に読み返して、浸らせていただきます( *´︶`*) (2022年6月2日 0時) (レス) @page27 id: 64a59fac85 (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - さちこさん» リクエストありがとうございます!この作品は個人的にもめちゃめちゃ思い入れの作品なのですごく嬉しいです(*´ω`*)完成までしばらくお待ちください! (2022年5月30日 5時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chappi | 作成日時:2022年5月17日 21時