ひとつ屋根の下 Part8

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今日はあの日から7回目の朝を迎えた。長い長い1週間だった。今日はおいしいアイスを買って病室に向かった。



＿＿＿＿ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ



海斗) お兄ちゃん！海斗7回数えたよ！


しめ) えらいねー、お利口にしてた？


海斗) うん！海斗ずっと待ってたの、


しめ) 兄ちゃんも海斗に会いたかったよ！


海斗) お兄ちゃんも？


しめ) うん、お兄ちゃんも海斗いないと寂しいよ


海斗) じゃあ......いっしょだね......



一緒にアイスを食べて今日は中庭に散歩に行くことにした。少し前だったらある程度体力も戻って自分の力で歩けてたけど、薬の影響もあってか今はそれもできないみたいだ



海斗) ねぇお兄ちゃん、


しめ) ん？どうしたの？


海斗) かいと重くない？大丈夫？


しめ) 大丈夫だよ、重くないよ


海斗) 海斗わがまま言っちゃった.....


しめ) え？いつ言っちゃったの？


海斗) お兄ちゃんに.....抱っこって言っちゃった....



まだ小さい海斗には、今まで歩けていたのになんで今はできないのか、それが仕方ないことだってことは分からない。不安げに俺を見上げてくるから俺はいつもよりも強く抱きしめた。



しめ) 兄ちゃん海斗抱っこしたいからいいんだよ


海斗) なんで？


しめ) 海斗のこと離したくないから、


海斗) 俺もお兄ちゃんとずっと一緒がいい



腕の中にすっぽりとおさまるその小さな体は少しでも力を抜けばいなくなってしまう気がした。



しめ) そろそろお部屋戻ろっか、


海斗) うん.....もうお兄ちゃん帰っちゃう？


しめ) そうだね、そろそろ時間かも



今日は面会時間が終わるギリギリまで一緒にいた。海斗は今日1日とっても楽しそうで、その笑顔に俺が元気を貰った。



海斗) ねぇお兄ちゃん、


しめ) ん？どうした？


海斗) あと何回で.....おうち帰れる？


しめ) おうち？


海斗) うん.....海斗....おうち帰りたい......



俺は弟のその質問に答えられなかった。涙をグッとこらえて、家に帰りたいと伝えてくれた弟に何も返すことができなかった



しめ) また7回数えたら、兄ちゃん来るからね


海斗) 分かった.....7回数えて待ってるね....



また1週間後に会う約束をして病室を出た



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