タイムカプセル (緑 × 白) ページ10
中村海人×川島如恵留
___________________________
川島side
『さん、にー、いち! せーの!!』
子供たちの掛け声で開かれたのは今から15年くらい前に埋められたタイムカプセル。当時僕は小学生だった。
川島) あの、これ持って行ってもいいですか?
『川島さんですか?どうぞ』
川島) ありがとうございます!
ここの児童館に通っていた子供たちで埋めたこのカプセル。来月から改修工事が行われるみたいで今日は閉館を記念してこのカプセルの掘り起こし作業を行ったってわけだ
____15年前
海人) のえるくん!一緒に入れようよ
川島) うん、いいよー
海人) 何入れるの?お手紙?
川島) そう、大人になった自分にお手紙
海人) 俺も書きたい!いい?
川島) いいよ、ほら紙とえんぴつ持っておいで
海人) うん!
海人は俺の幼なじみで、本当の弟のような存在だった。いっつも僕のまねっこして、ちょこちょこくっついてくるのがかわいかった
川島) 海人は何書いたの?
海人) え?絶対ないしょー
川島) なんで内緒なのー教えてよー
海人) だーめ!開けた時のお楽しみなの!
川島) じゃあ、その時見せてね
海人) うん!如恵留くんのも見ていい?
川島) いいよ、じゃあ見せ合いっこしよっか
そんな約束をしたのに、海人はもう隣にはいなくて、会いたいのに、会えなくて。目の前に置かれた箱を開けるのに戸惑ってしまう
『お兄ちゃんこれ開けないの?』
川島) あぁ、これはお友達と一緒に開けるの
しばらく箱を眺めていたら小さな子供が僕のところに来て不思議そうに顔を眺めてくる。その箱を抱きしめて、今日は海人の元に向かうことにした
海人) 開ける時は、絶対一緒だからね!
川島) うん、約束ね
海人) 約束!絶対守ってよ
約束したじゃん、一緒に開けようって。タイムカプセルと一緒に閉じ込めていた気持ちが少しだけ湧き上がってきた。やっぱり寂しいよ、僕は強くなんかない、君なしじゃ。
255人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぺえ - ありがとうございます、楽しみにしてます! (2022年2月7日 22時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - ぺえさん» リクエストありがとうございます!了解です!少々お待ちください! (2022年2月7日 8時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - リクエストで、おまじないの続編を読んでみたいです!できれば宮近くんメインでお願いしたいです (2022年2月7日 3時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - 倭さん» リクエストありがとうございます!詳しく書いていただいてお話浮かびやすいです!ありがとうございます! (2022年2月5日 20時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
倭 - 何度もすいません。救急車を呼んだりするのはちゃかです💦 (2022年2月5日 19時) (レス) id: a8da3c9959 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Chappi | 作成日時:2022年1月18日 15時