ひとつ屋根の下Part5

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元太side



昨日の夜、どうせ聞こえないだろうと思って言った言葉にずっと後悔していた。父さんは聞こえなくても口を見ればなんて言ってるか分かるから。



俺が感情任せで言ってしまった言葉に、本当に悲しそうな顔をしてた。それに父さんの苦手な大きな声で怒鳴っちゃって。そんな後悔のせいであんまり眠れなかった。



『1日練がんばって！お弁当置いとくね』



朝起きると机の上に置き手紙とお弁当箱が置かれてる。昨日あんな酷いこと言ったのにこうして俺のために色々してくれてるのを見ると申し訳ないとも思う



＿＿＿＿ｶﾞﾁｬｯ



今日、初めていってきますを言わずに家を出た。小さい頃から毎日言っていたのに今日はそんな気分にはなれなかった。



元太) うわっ、雨じゃん…....最悪.....



家の中の雰囲気と同じで外に出ても雨模様。きっと今日の1日練習も午前で終わりになるだろうな。



案の定午後になるにつれて強くなった雨、午後練もなくなって父ちゃんの作ってくれた弁当を食べてから家に帰った。



＿＿＿＿ｶﾞﾁｬｯ



元太) ただいま.....



家に帰れば驚くほど静かだった。本当に物音1つないって感じで。父ちゃんいないのかと思ったけど靴があるから部屋で寝てるのかな



『部活お疲れ様、ちょっと寝てるね』



またもやそんな置き手紙が置かれている。もしかして昨日あんなこと言っちゃったから俺の事避けてるのかな。でも悪いの俺だから、今更どうしようもないんだけど

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