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しめside
電車が到着する10分前。少し早すぎる気もするけどこのくらいに来るのがちょうどいい。だってたくさん話せる方が嬉しいでしょ
閑也 『おはよう』
しめ「手話覚えてくれたの?」
閑也) まだちょっとだけどね
しめ「なんか嬉しい」
閑也) しめとお話したいからさ
何回か会うようになって何となくお互いのことを知ってきたくらいの時だったかな。閑也は俺のために手話を覚えてくれた。
閑也) 会社の上司に手話できる人がいて
しめ「教えてもらってるの?」
閑也) いつかはしめと手話で話せるといいなー
しめ『俺も話したい、楽しみにしてる』
閑也) 待って!それってどういう意味なの?
しめ「内緒かな」
それから数ヶ月もすれば普通に会話できるくらいに手話も上達して、毎週駅で会う度に新しいの覚えたよって嬉しそうに披露してくれた
閑也『今度さ、普通に会わない?』
しめ『電車以外で?』
閑也『嫌だったら、いいんだけど』
しめ『嫌じゃない、むしろ会いたいよ』
1週間に1度だったのが、日を問わず会えるようになって、毎日合うようになって、気づけば一緒に住むようになってたってわけだ
閑也『しめ、どうした?体調悪い?』
しめ『ぼーっとしてただけ、ごめんね』
閑也『次の駅で降りるからね』
しめ『ありがとう』
昔のことを思い出してたらぼーっとしてたみたいで心配そうにこっちを見つめる閑也と目が合う。今日は隣町のショッピングモールで久しぶりにお買い物をするんだ
閑也) すみません、これ試着できますか?
お買い物に行けば店員さんに声を掛けてくれたり、俺に似合いそうな服を探してくれたり、閑也はなんでもしてくれる。多分俺はもう閑也なしじゃ生活できないと思うな
しめ『ありがとう、閑也』
閑也『俺はなんもしてないよ、他のとこも行こ』
しめ) .......コクッ.....
いつもなんもしてないよって言ってくるけどそんなことない。むしろなんでもやってくれて感謝することしかないんだ。
閑也『今日はたくさんお買い物できたね』
しめ『閑也のおかげだよ』
閑也『よかった、また行こうね』
しめ『次は閑也のお買い物ね』
閑也『俺はいつでもできるからいいよ』
閑也はいつも俺優先で、俺はそんな閑也に甘えっぱなしで。これが当たり前なわけないのに、そんな彼の優しさに何も返せずにいるんだ
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ぺえ - ありがとうございます、楽しみにしてます! (2022年2月7日 22時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - ぺえさん» リクエストありがとうございます!了解です!少々お待ちください! (2022年2月7日 8時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - リクエストで、おまじないの続編を読んでみたいです!できれば宮近くんメインでお願いしたいです (2022年2月7日 3時) (レス) id: 8c7e5fe0be (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - 倭さん» リクエストありがとうございます!詳しく書いていただいてお話浮かびやすいです!ありがとうございます! (2022年2月5日 20時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
倭 - 何度もすいません。救急車を呼んだりするのはちゃかです💦 (2022年2月5日 19時) (レス) id: a8da3c9959 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chappi | 作成日時:2022年1月18日 15時