ひとつ屋根の下Part3

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＿＿＿＿ｶﾞﾁｬｯ



店主) いらっしゃい！


松倉) こんにちは、えっと......


店主) ほら、あそこの窓際の席に



店主が指さす方に1人外を眺めながら座っている人を見つけた。その腕には俺らとお揃いの赤いミサンガをつけている。



松倉) 海人、行こ？


海人) うん.....



俺以上に緊張した顔をする海人を見て少しだけ笑っちゃった。あんな顔の海人、初めて見たかもしれない。



海人) あの......海斗......


松倉) ちゃか？俺らのこと分かる？



声をかけるとゆっくり振り返って俺らの顔を交互に見ている。そして俺らの腕のミサンガと自分の腕のミサンガを何度か見返して小さく笑った。



宮近) 海人......松倉.......


松倉) 俺ら、ずっとちゃかのこと探してたんだ


海人) 海斗......久しぶり.....ｸﾞｽｯ....


宮近) 海人.....ｷﾞｭｯ.....俺も会いたかった....



久しぶりの再会は今までの人生で1番嬉しかった。俺にとっての初めての家族で、親友。なんだかんだ3人ともあんまり変わってなくて、そんなところが俺らのいいとこなのかな



松倉) ちゃかはあの後どうしてたの？


宮近) あの後俺は......



その後ちゃかが話してくれたこと。俺は今でも信じられない。俺らの間にできた、空白の15年間。それぞれ色々なことがあった。いいことも、悪いことも本当に色々なことが。

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