ひとつ屋根の下Part3

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今日もまた大嫌いな夜がやってくる。



薬も変わったし安定すればなんて儚い希望を抱いて眠りにつく。今日も元太には悪いけどリビングのソファーに横になった



しめ) .....ん.....ｹﾞﾎｯ....ﾊｧｯ.....



そんな希望も虚しくしばらくすれば息苦しさに襲われる。なんだか今日は一段と苦しいかも。病院で貰った吸入器で何とか落ち着いたけど今日はしんどい。



＿＿＿＿ﾄﾞﾀﾄﾞﾀｯ



背後で物音がして振り向こうとしたけど発作で疲れて体は言うことを聞かない。



元太) .....だいじょうぶよ.....パパ.....



ソファーに座って呼吸を整えてると背中に小さな手の温かみを感じた。それと同時に大好きなかわいい声が聞こえた。



元太) パパ.....俺がいるからだいじょーぶよ


しめ) げんた.....ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ....ごめん.....


元太) これどーぞ、パパねんねして



元太は寝室からズルズルと毛布を持ってきてソファーの上に引き上げた。だいじょうぶって背中をさすってくれて安心した。俺がお父さんなのにね



元太) パパ、かぜなおった？


しめ) 元太のおかげで....良くなったよ


元太) よかったー！


しめ) 元太はねんねしないの？


元太) ねんねする！パパおやすみ



そう言ってトコトコ寝室へ戻って行った。まだまだ赤ちゃんだと思ってた元太も気づけばこんなことができるまで成長していたらしい。



小さいヒーローの登場に救われた。そんな夜だった。

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