ひとつ屋根の下Part3

明けない夜はきっとない (桃 × 青) ページ26

父 七五三掛龍也・息子 元太


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父side



＿＿＿＿ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ



深夜2時過ぎ、息苦しさで目が覚める。数え切れないくらい経験してきたこの苦しさも慣れることはない。



俺は難治性の喘息を患ってて、こうして苦しくて目が覚めることもよくあること。ベットのすぐ横にある吸入器を手に取って何とか落ち着くと疲れて眠ってしまうのが毎回のパターンなんだ。



＿＿＿＿ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ....ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ....



しめ) ...ん....もう朝か.....



目覚まし時計に叩き起されるとなんだか取り切れない疲れに少しだけため息がでる。俺の厄介な体を少しだけ恨んでね。



しめ) げんたー起きてー


元太) まだ....ねんねなの.....


しめ) ほら！幼稚園遅れるよー


元太) ねんねするの.....


しめ) じゃあパパ先にご飯食べちゃうからね


元太) だめなの....げんたおきる.....



そんなちょっと沈んだ気持ちを明るくしてくれるのは俺のひとり息子の元太。最近幼稚園に入園したばかりの3歳だ。



元太) パパー！ご飯たべるよー



朝のグズグズからものの数分でこの元気。小さい子はすごいなって感心しながら元太を食卓の椅子に座らせた。



元太を幼稚園に預けて、俺は仕事をする。リモートワーク中心の仕事だから基本家にいるし、体調の面でも結構助かってる。



遊び盛りの元太には色々我慢させてることもある。今日はなんだか体調優れないって日はほとんど遊んであげられなくて寂しい思いをさせてるのかもしれない。

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