ひとつ屋根の下 Part2

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海斗side



今日は少しだけ赤ちゃんに戻りたくなった。お着替えも一人でやると疲れちゃう。たまには甘えん坊になってもいいんだよね



海斗) 海人！おはよー


海人) おはよー


海斗) 今日の昼休みは何しよっか


海人) すべりだい！この前できなかったし


海斗) でも3年生いたらできないよ....


海人) 大丈夫、俺も一緒だよ



海人と2人で学校に行くのはすっごく楽しい。僕に合わせてゆっくり歩いてくれるし荷物がたくさんある日はちょっとだけ手伝ってくれるんだ



昼休みになって滑り台の所に来たんだけどこの前の3年生がいてなかなか遊べない。海人も待ってるし早くどっか行かないかな



海人) そうだ、もう並んじゃおうよ


海斗) でも....僕階段登るの遅いし.....


海人) 大丈夫、俺が守ってあげるから



そう言って僕の手を握って一緒に滑り台に来てくれた。滑り台のところにいた子達は僕が来ると嫌そうな顔するんだ。やっぱり滑り台はやめよって海人に言おうかな



海人) 海斗いこ？


海斗) うん........


海人) ゆっくりでいいよ、焦ると危ないし



僕が階段登ってる間に滑り台の後ろにはたくさん人が並んでる。みんな怒ってるかな、やっぱり僕迷惑なのかな



海人) みんなもうちょっと待って！


海斗) えっ.......海人......


海人) 今海斗たっくさんがんばってるから



後ろに並んでたお兄さんとお姉さんに海人が待っててって言ってくれた。そしたら待ってくれてるみんなが僕のこと応援してくれたんだ



海斗) 海人、ありがと！


海人) 今日は転ばずできてよかったね！


海斗) うん！



今日は僕は海人のおとうと。だからたくさん甘えてもいいんだよね。ゆっくりでも、手を繋いで歩いても。たまにはお友達じゃなくておとうとになってもいいんだね



赤ちゃんに戻るのもおとうとになるのもなんだか楽しいかもしれない。いっぱいがんばると疲れちゃうし、今日はちょっとだけ休憩しよ

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