ひとつ屋根の下 Part2

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父side



今日は元太の家にやってきた。海人くんと2人で遊んでるのを見るとすごく嬉しくなる。小さい頃は特に発達が遅くて周りについていけないことが多かったから同級生の子といるのが感慨深い



元太) なんか最近またしっかりしたよね


閑也) ほんとに？


元太) うちの子よりよっぽどしっかりしてる


閑也) 最近なんでも自分でやろうとしててさ


元太) そっかー、海斗も頑張ってんだな


閑也) うん、頑張りすぎだよ



小学校に通い始めてから周りの目を気にしてか自分でって言うようになった。最近は特に苦手な着替えだって自分から進んでやってるもんな



海斗) パパー！トイレ！


元太) じゃあ俺が連れてくよ


閑也) いいの？助かる


元太) かいとートイレ行くぞー


海斗) うん！パパ行ってくるね



元太が海斗を連れてトイレに行ってくれた。元太に抱き上げられて満更でもない海斗はまだまだ小さい頃の面影があってかわいい



海人) ねぇ海人のパパ、耳貸して


閑也) うん、どうしたの？


海人) 海斗さ、怪我しちゃったでしょ


閑也) あっ保健室連れてってくれたんだよね


海人) うん....俺海斗のこと守れなかったの



海斗と元太がいなくなると眉毛を八の字にして少し落ち込んだ顔をして近づいてくる海人くん。いつも海斗のそばにいてくれる優しい子なんだ



海人) 3年生が海斗のこと突き飛ばしてね


閑也) 海斗転んだって言ってたけど


海人) 違うよ....滑り台の階段から落ちちゃったの


閑也) そっか、教えてくれてありがとね


海人) うん....俺がしっかり支えてなかったから


閑也) 気にしなくていいよ、むしろありがとね



いつも色んな場面で海斗を助けてくれてたから気にしてくれてるみたいで少し申し訳なくなる。そばに居てくれるだけで海斗は安心するからありがたいことなんだけどね



そして海斗がどうして俺にホントの事を教えてくれなかったのかが気になる。誰かにやられたって言うのが嫌だったのかな。

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