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元太side
学校から帰ってくると不自然な胸の鼓動に息が詰まる感じ。ちょっと休まないとって思って兄ちゃんに言えば案の定心配そうに俺の顔色を確認する
元太) 大丈夫、眠いだけだよ
そんな風に言えば納得したように俺から離れてく。俺のせいで仕事ばっかりの両親の代わりに家のことはなんでも兄ちゃんがやってくれる。
迷惑かけてることだってわかってる。でも兄ちゃんは俺のせいだって言ってくれないからなんだか罪悪感にかられる毎日だ。
海人) ご飯なったら呼ぶね
兄ちゃんの声を背に自分の部屋に向かう。ベットに寝転がったら今日1日の疲れがどっとのしかかる。最近体調良かったのにな。
さっき兄ちゃんには嘘ついちゃったけど学校が楽しいなんてのは嘘。だって月の3分の1くらいは欠席して頻繁に保健室に消えるようなやつなんて友達になりたくないでしょ
____コンコンッ
海人) 元太ー入るよー
元太) ん....もうご飯?
色々考えてたら寝れなくなっちゃって気づけば夜ご飯の時間。気持ちも体調も沈んでいくばっかりで余計に苦しくなってく気がするな。
海人) 元太、ちょっとしんどい?
元太) ......大丈夫.....
海人) 俺は騙せないよ、元太の顔見れば分かる
元太) ちょっと......だけね.....
海人) 偉いね、我慢せず言えて偉いよ
兄ちゃんはいつもずるい。俺の事なんでもお見通しでちょっとでも隠そうとすればすぐにバレてしまう。俺隠し事できないじゃん。
海人) 最近学校がんばってたもんね
元太) 別に....がんばってないよ.....
海人) 休まず行けてただけですごいことじゃん
元太) うん.....グスッ.....
海人) ほら、すぐ泣かないよぉ
心が弱ってる時はなんだか涙が止まらなくなる。兄ちゃんが優しすぎるのがいけないんだ。泣かないよって言ってくるけど泣かせたの兄ちゃんだし
元太) ンッ.....ハァッ....ハァッ.....
海人) 元太!ちょっと待ってね、大丈夫だからね
元太) イタイッ....ハァッ....ハァッハァッ....
海人) お薬飲めば、大丈夫だから
やっぱり発作だ。心臓を誰かに握り潰されるような感覚。痛くて苦しくて、何回経験しても慣れることなんてない。気づいたら気を失ってて次目を覚ますと兄ちゃんが横にいてくれてる。
俺は迷惑な弟だ。兄ちゃんの友達はみんな遊びに行ったり、受験のために勉強したりしてる。俺みたいな弟がいるのは兄ちゃんだけ。
ごめんね、兄ちゃん。
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. - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/caec3fafa04/←いい評価待ってますと高評価促すより先に、違反してることに気づいてくださいね。二次創作なので、オリ〇ラ、外してください。違反者。 (2021年12月5日 21時) (レス) id: 74b943358d (このIDを非表示/違反報告)
Chappi(プロフ) - イカさん» ありがとうございます! (2021年11月28日 23時) (レス) id: fbcf6f8869 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。設定や展開にもバリエーションがあって、いつも楽しみです。これからも応援しています! (2021年11月28日 20時) (レス) @page45 id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chappi | 作成日時:2021年10月23日 15時