ひとつ屋根の下 Part2

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それから何日かしたある日のこと



＿＿＿＿ｶﾗﾝｶﾗﾝｯ



川島) いらっしゃいませ、あっ！この前の


松倉) .......ﾍﾟｺﾘｯ....


川島) カウンターでいいですか？


松倉) .........ｺｸｯ....



その日は確かお客さんも多い日で最初は不安そうにしてた。人目につかない角の席に案内すると1枚の紙を差し出してきた



'' 声が出せないので筆談でもいいですか ''



いいですよと声をかければまるで太陽のような暖かい笑顔で返してくれた



松倉) この前はお礼できなくてすみません


川島) 大丈夫でしたか、あの後


松倉) はい、よくあることなので


川島) なにか飲みますか？


松倉) .........ｺｸｯ....



話していくうちに色んなことがわかった。一人暮らしをしていて大学に通っている。パニック障害を発症したのは高校生の頃で今でもパニック発作を頻繁に起こしているらしい



川島) コーヒー飲める？


松倉) .......ﾌﾘﾌﾘ.....


川島) じゃあカフェラテは？


松倉) ......ｺｸｯ....


川島) じゃあちょっと待っててね



気づけばお客さんと店員という関係から、兄と弟のようなそんな感覚になっていた。



川島) いつでもおいで、ここで待ってるから


松倉) ........ｺｸｯ....



そんな会話を交わしてからほぼ毎日のようにここに来てくれてる。だんだん失声症の症状も落ち着いてぎこちないけど会話もできるようになった。



今ではこのカフェの1番の常連さんだ。

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