ひとつ屋根の下 Part2

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龍也side



＿＿＿＿ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ



閑也) よっ！かいとー久しぶりだな


海人) しず！


龍也) わざわざありがとね


閑也) 親友のピンチは放っておけないでしょ


龍也) ありがとね、海人も嬉しそう



今日は割と機嫌が良さげな海人を見て安心。しずが来るって言うと口ではどっちでもいいと言いつつも嬉しそうにしてる。少しでも病気のこと忘れられればいいのにな



龍也) 先生がお外行っていいって


閑也) おっ、じゃあ屋上行っちゃう？


海人) うん！しずの抱っこがいい


閑也) よし、じゃあ暖かい格好してこうね


海人) にいちゃんも一緒に来てね！


龍也) うん、ほらこれ着てね



上着を着せてニット帽を被らせて風邪ひかないように暖かい格好をさせる。まだまだ小さくて、治療のせいで細くなってしまった体にモコモコの服がかわいらしい



龍也) 今日はほんとにありがとね


閑也) 俺はなんもしてないよ


龍也) こんなに楽しそうなの久しぶりだから


海人) にいちゃんあれ見てー


龍也) ん？どれどれ？


海人) あれ！俺のおうちかなー



目をキラキラさせて屋上からの景色を眺めてる。あれが小学校かなとか、公園があるねって嬉しそうにしてる。海人がその夢見る場所に戻れないのかもしれないと思うと苦しかった



閑也) しめ、俺が見とくから休んでおいで


龍也) でも.......


閑也) そんな暗い顔して、海人が見たら泣くよ


龍也) うん.....分かった


閑也) なんかあったら電話するから



閑也に言われて2人から少し離れたところにあるベンチに腰掛ける。閑也に抱っこされて楽しそうに笑ってる海人を見てると涙が出てきた。なんで海人なんだろう。そう考えても意味ないのに。

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