遠 距 離 最 強【ブラクロ】

狙撃手は援護が花道らしいので ページ7

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頬に付いたかすり傷に、アスタはすぐに異変に気付いた。
王都を襲ったテロリストの使う屍霊魔法はゾンビを操るものだった。中でも四番目の強さを持つらしいジミーの放つ攻撃は呪力の籠った呪弾だった。かすり傷でも血が止まらない。大剣の方では捌き切れないと判断したアスタは、二本目の剣へ持ち替えた。
アスタの後ろには、助けたばかりの少女が緊張した面持ちで戦闘を見ている。その少女に目を付けたラデスがジミーに攻撃するよう命じれば、すかさずアスタが庇った。アスタ一人だけならまだ打開出来ただろう。しかし後ろの少女を守りながらでは圧倒的に不利になった。防ぎきれなかった一発が横腹を掠める。痛みに顔を歪めた時、二発目がアスタを襲った。防げないと悟ったが、しかしそれはアスタに当たる前に相殺された。呆気に取られてる間にもう一発。どこか遠方から攻撃してるらしいそれに、ラデスは顔を歪めた。

「A先輩…？」

アスタの動きに合わせるかのように、防ぎ切れないものをピンポイントで撃ち落とす。ギリギリを保っていたさっきまでとは格段に違って戦いやすく、同時に少しの余裕が出来た。辺りは爆煙で視界は悪いはずだ。どこにいるのか分からないが、ジミーの決して遅くはない攻撃を、この視界の悪い中寸分の狂いなく当てるのに、彼女が遠距離最強と呼ばれるのに納得した。

猿って実際ケツ真っ赤で恥ずかしくないんだろうか→←てんとう虫の卵って気持ち悪い

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