人を助ける為のものを人は魔道具と呼ぶ ページ22
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「Aさん!お待ちしてました〜!」
魔道具研究所へと訪れたAの元に足早で駆け寄るのはAが贔屓にしてる研究員だった。研究員と呼ぶより発明家という方が合ってる気がする。というのもAの武器はどれも彼女が作ったものだった。
「もうすっごいの発明したんです!」
「いや、今は別に…」
「ままま、見るだけ見るだけ!」
そう背中を押されるまま研究所の奥へ進む。嬉々として渡されたのは目立った特徴のないライフル。強いて言えば一緒に渡された銃身の数だろうか。満面の笑みを浮かべてるので、すっごいのとはこれで間違ってないらしい。
「すっごいでしょ〜?」
「普通のに見えるけど。」
「よく突っ込んで頂きました!」
待ってたとばかりに説明に移る。口早に捲し立てるのを呆然と聞いていた。彼女の話は魔法技術がどうとか専門的な話が多くてよく分からないが、とにかく弾速に重点を置いたものらしい。
Aが使うライフルはどれも彼女の乏しい魔力を補う特注品だ。魔力を消費して魔法を使って戦えないAの為に作られたもの。「魔道具とは人を助ける為に存在する」というのはこの研究員の口癖のようなものだった。
「弾速にね…銃身も一緒にあるってことは相当
「威力…そうです、そうなんです!流石ですねAさん!あなたなら__」
きっと上手く使ってくれるはずです。
「さっきのすっごい魔力…ノエルかな。ラックとマグナも凄かった。合体魔法でもやったかな。」
私も気張るか、と数本の銃身を並べた。
障害物は多いが、位置取り的にはこの位置が絶好だ。味方の居場所は手元の魔道具が教えてくれる。団長会議の時に渡しといて良かったと密かに思う。
「こっちの声も団長に聞こえてるんですよね。」
『おう、どうした。』
「__情報を。」
ライフルを構えたままヤミの声に耳を傾ける。バネッサとフィンラルの手助けのおかげでやっと戦えてる状態らしい。寸分の狂いが死を招くギリギリの戦況だろう。
ヤミが一人で喋ってるのを、アスタは不思議に聞いていた。相手はどうやらAらしい。
「坊や、集中しなさい。」
「うす…!」
「大丈夫よ、ウチの狙撃手が入ってくれるだけ。」
身震いする程の内から湧き上がる何かがあるのをフィンラルは感じていた。自分達の後ろにこれ程までに頼もしい援護がいるのは心強い。
『おう、バカヤロー共、遠距離最強から伝言だ。』
___攻撃に全振りしろ。
ズタズタ、ボロボロでズタボロ→←プリンはぐちゃぐちゃでも美味い
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ラッシーはん(プロフ) - 待って返信きた!?すごく続きも楽しみですし書き方参考にさせて頂いてます!!対比しているってとこはアスタ=近距離主人公=遠距離みたいなもんですかね!間違ってたらゴミ出しに出されてきます。そして畑の肥やしに生まれ変わってきます。無理なさらず頑張ってください!! (6月6日 20時) (レス) id: 848084950d (このIDを非表示/違反報告)
Hana(プロフ) - ラッシーはんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!もう一人のアスタの話だと思って読んでいただけたらと思います。対比してる部分も作りたいなぁと思ってるので、楽しみにしていただけたら嬉しいです! (6月6日 15時) (レス) id: 906e49b810 (このIDを非表示/違反報告)
ラッシーはん(プロフ) - こんなに短く簡潔で面白くて凄いです!!めっちゃ応援してます!! (6月5日 2時) (レス) @page2 id: 722157c700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hana | 作成日時:2023年6月2日 22時