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唯一無二の狙撃手 ページ3




「報告ご苦労。」

任務報告を聞きに自ら足を運んだ魔法帝に、一通りの報告を終えた所で魔法帝、ユリウスはAに目を向けた。魔法帝の内心を察した彼女が、新人二人の付き添いだと話せば納得したように頷く。ヤミはあれでも結構自分のとこの団員を可愛がってるのをユリウスは知っている。

「いやぁ、君にも会えるとは思ってなかったよ!」

少年の如く、嬉々とした様子でAの手を取ったユリウスに、彼女含め皆が間抜けな顔をした。クラウスの知ってる限りでは、Aという魔道士は特別階級の高い魔道士でも、優れた魔法使う訳でもない。噂だが、ろくな魔力量も持ち合わせていないと聞いた。悪いが、魔法帝が目を付ける程の者とは思えなかった。

「そういや、遠距離最強魔道士って言ってましたね。そんな凄い人なんすか?」

今朝の出来事を思い出したアスタに、ユリウスはうんうん頷いた。クラウスの知ってる通り、階級は低いし特別珍しい魔法属性でもなければ魔力量も褒められたものではない。ただし狙撃の腕に関しては右に出る者はいなかった。どこからでも必ず当てる唯一無二の狙撃手(スナイパー)。彼女の最大の武器はその精密射撃にあった。

「聞くより実際見た方が早いね。その内一緒に任務をすることもあるだろうから、見ておくといいよ。」

得意気にそう話すユリウスは、一体いつどこでAの狙撃を見たのだろうか。そう疑問に思わないでもなかったが、ユリウスには自分達とは違うものを見ている、らしいので、深く考えるのはやめにした。ちなみにヤミが話していた事である。

「用は済んだし、さっさと帰るよ。」

そう踵を返すAに待ったをかけたのはユリウスだった。うわ、何かやな予感、と顔を顰めたAにユリウスは「狙撃手の勘は伊達じゃないのかな?」なんて笑う。

「実は今日、星取得数が特に多い騎士団員達を集めて戦功叙勲式をするんだ。君達も是非参加してってくれ。」

毒日和→←突然の路線変更に脳が追いつかない



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ラッシーはん(プロフ) - 待って返信きた!?すごく続きも楽しみですし書き方参考にさせて頂いてます!!対比しているってとこはアスタ=近距離主人公=遠距離みたいなもんですかね!間違ってたらゴミ出しに出されてきます。そして畑の肥やしに生まれ変わってきます。無理なさらず頑張ってください!! (6月6日 20時) (レス) id: 848084950d (このIDを非表示/違反報告)
Hana(プロフ) - ラッシーはんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!もう一人のアスタの話だと思って読んでいただけたらと思います。対比してる部分も作りたいなぁと思ってるので、楽しみにしていただけたら嬉しいです! (6月6日 15時) (レス) id: 906e49b810 (このIDを非表示/違反報告)
ラッシーはん(プロフ) - こんなに短く簡潔で面白くて凄いです!!めっちゃ応援してます!! (6月5日 2時) (レス) @page2 id: 722157c700 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Hana | 作成日時:2023年6月2日 22時

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