罪人に鞭 ページ14
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人の気も知らないで、すごいハードル上げてくるじゃん。そう思いながらAはヤミの激戦に目を向ける。あれで、ヤミはまだ本気も出していないだろう。それも、リヒトがフエゴレオンを襲った本人だと知った途端に変わった。確かな殺気を纏った斬撃はリヒトの頬を掠める。
「おい小僧、ちゃんと見てたか？」
「は…ハイっす！」
怒気を含んだ声色はなりを潜め、いつもの気だるげな声が耳に届く。今のをやってみせろと、とんでもない事を言い出したヤミに、アスタは思わず反論したが、ヤミ相手に｢出来ない｣は通用しない。そもそも出来ない奴には言わない男だ。
ヤミが光速の攻撃に反応出来ていたのは、彼の故郷である氣を読んだから。人から発せられる生体エネルギーを総合したもの。
まるで緊張感のない仮にヴァルトスは顔を歪めた。こんな連中にリヒトの手を煩わせる訳にはいかないと助力を申し出れば、ならばアスタを捕まえてくれと告げられた。魔力のない少年一人、容易いことだと頷く。
一撃目は太ももに当たったが、二撃目は氣とやらを感知したアスタに跳ね返された。
跳ね返った魔法をもろに食らい倒れたヴァルトスに、リヒトは殺気を纏った。人間が同胞を傷付けるなど、今後一切あってはならないと。鞭のしなりに似た軌道を描くリヒトの魔法攻撃は予測不能。加えて鞭はその昔、罪人に刑罰を与える目的で使われていたという。愚かな人間にお似合いだ。
鞭のしなりによって洞窟が崩壊する。崩れ落ちた瓦礫に埋もれた彼らにリヒトは口の端をあげる。その姿は神々しさすら感じさせた。
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ラッシーはん(プロフ) - 待って返信きた!?すごく続きも楽しみですし書き方参考にさせて頂いてます!!対比しているってとこはアスタ＝近距離主人公＝遠距離みたいなもんですかね!間違ってたらゴミ出しに出されてきます。そして畑の肥やしに生まれ変わってきます。無理なさらず頑張ってください!! (6月6日 20時) (
レス) id: 848084950d (このIDを非表示/違反報告)
Hana(プロフ) - ラッシーはんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！もう一人のアスタの話だと思って読んでいただけたらと思います。対比してる部分も作りたいなぁと思ってるので、楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (6月6日 15時) (レス) id: 906e49b810 (このIDを非表示/違反報告)
ラッシーはん(プロフ) - こんなに短く簡潔で面白くて凄いです!!めっちゃ応援してます!! (6月5日 2時) (レス) @page2 id: 722157c700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hana | 作成日時：2023年6月2日 22時
