遠距離最強魔道士 ページ1
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少年が入団したのは、魔法騎士団の中で最低最悪のならず者集団と呼ばれる黒の暴牛だった。暴牛のアジトで目の当たりにしたのは燃え盛る炎。なるほど、確かにろくな集団ではないだろう。感じる微かな恐怖も、これからはこの人達と仲間なのだと奮い立たせ、最初の挨拶が肝心だと声を大にして名乗ったが、己の壮大な夢諸共スルーされた。最後には流れ弾に当たるという、どこまでも可哀想な最初となる。
そんな荒くれ集団をまとめる団長の一声は、彼らを静まらせるのに十分だった。二度目の自己紹介を済ませ、団員の紹介を終わらせたところで、団長のヤミは辺りを見渡した。
「Aはどうした？」
「…さぁ、昼から見てないっすね。」
揃って首を傾げる団員に、しかしヤミも彼らも差程気にした素振りはなかった。彼女の行方が分からなくなるのは今に始まった事ではない。｢またどっかほっつき歩いてんだろ｣と一言を残したヤミは、紫煙を吐き出した。
この日、黒の暴牛に入団した新人二人が彼女と会ったのは、それからしばらく後のこと。迷宮攻略を終えて一週間後のことだった。
「遠距離最強魔道士、ただいま戻りましたー。」
間延びした声に、皆の視線が入り口に集中する。後ろの腰には二種類の銃器があった。サイバー的格好にノエルは魔道士というより兵士という表現が合いそうだと思った。獣の様な琥珀色の瞳は半目で、顔のパーツは整っているのに、どこかやる気のない雰囲気が全てを台無しにしていた。
「おう、A。ちょうどいいとこに来たな。」
コロリと棒の付いた飴玉を転がして｢うん？｣と首を傾げた。
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ラッシーはん(プロフ) - 待って返信きた!?すごく続きも楽しみですし書き方参考にさせて頂いてます!!対比しているってとこはアスタ＝近距離主人公＝遠距離みたいなもんですかね!間違ってたらゴミ出しに出されてきます。そして畑の肥やしに生まれ変わってきます。無理なさらず頑張ってください!! (6月6日 20時) (
レス) id: 848084950d (このIDを非表示/違反報告)
Hana(プロフ) - ラッシーはんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！もう一人のアスタの話だと思って読んでいただけたらと思います。対比してる部分も作りたいなぁと思ってるので、楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (6月6日 15時) (レス) id: 906e49b810 (このIDを非表示/違反報告)
ラッシーはん(プロフ) - こんなに短く簡潔で面白くて凄いです!!めっちゃ応援してます!! (6月5日 2時) (レス) @page2 id: 722157c700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hana | 作成日時：2023年6月2日 22時
