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ライブが終わった夜は、ベッドで目を閉じると少し耳鳴りがしだして、さっきまでの歓声も蘇る。
興奮冷めやらぬ状態で、体力を消耗したはずなのにすぐには眠れない。
それをAが少しずつ落ち着かせてくれる。
まず、ベッドに先にAが入って
「おいで、ウリカンアジ、ナムジュナ〜」
そう呼びかけて、掛け布団を持ち上げてくれる。
照れくさいなと笑いつつも、どんなに甘えたって受け入れるって言ってくれているようで、心地がいい。
仰向けに寝転がった俺に、大事なものをそっと扱うように、掛け布団を肩までかけてくれる。
Aは片肘を立てたまま、掛け布団の上からぽんぽんと軽く何度か叩いたあと、
頭をそっと撫でて顔のいたるところにキスを落とす。
「ここ来る?」
少し寄ってきた胸元に、素直にすり寄る。
柔らかくて暖かくて、いい香りがする。
少しの間、ここで深呼吸しよう。
そう思ううちに気がついたら眠ってた。
……
目が覚めると、パジャマの胸元のボタンが3つほど外れたAの素肌に包まれていた。
ときどきそんな朝がある。
たぶん無意識に俺がボタンを外したんだろう。
なんかわからないけど、Aの素肌はいい香りがする。
花?桃のような果物?いや…なんだろうか。
とにかくいい香りだ。
寝ている間にこの香りを求めて俺が脱がしかけてるんだろう。
またその胸元に鼻を寄せてあと5分だけ寝よう。
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哺乳瓶(プロフ) - 更新ありがとうございます!大好きな作品なのでとても嬉しいです!ナムだけでなく夢主ちゃんも大好きです。これからも応援しています!いつでも待っています。 (7月2日 8時) (レス) id: 0a8c73e852 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 更新ありがとうございます。ずっと待ってました。相変わらず素敵な2人です。ナムジュンにはこうやってどこまでも癒して甘やかしてくれる人が必要だと思います。これからも更新楽しみにしています♡ (7月2日 5時) (レス) @page11 id: fb6a789fe4 (このIDを非表示/違反報告)
phvm2p59gm(プロフ) - 更新楽しみにしてました(^ ^)今回のお話も癒されます。ありがとうございます! (7月2日 0時) (レス) @page9 id: 7c1b2135d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グラス | 作成日時:2023年7月1日 20時