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6匹目 ベルモットside ページ7

バンバンバンバンッ!!

銃声が聞こえた。
音は地下の方から…

まさか!!!ジン!!!!!!


私は急いで地下への道を走った。
銃声……ルシアンに打ったというの…?

あの子が死んだら……………


とにかく殺す訳には行かない!!!!!




ベルモット「ジン!!!!」


ジン「ベルモット」


ベルモット「ちょっとあなた、何考えてるの!?ルシアンは!?」


ジン「はっ……あの野郎…変な才能を隠し持っていやがる」


ベルモット「……どういうこと?」


ジン「よくみろ」




見たこともないくらい目を見開いたジンがそう言って私はルシアンの居たガラスの部屋の方へ視線を写した。

ガラスや白い家具の瓦礫が散らかり、砂煙が立ち込めていた
そして少しずつはけていく煙の中に薄らと影が見え始める

立ち上がって両手を前にダランと垂らして俯いているようにみえる…
そしてカールのかかった長い髪のシルエット



ベルモット「ルシアン……」


ジン「ベルモット!今のあいつに近寄るんじゃねえ」


ベルモット「何を言ってるの!」


ジン「よくみろ、今のあいつは正気じゃねえ」



駆け寄ろうとしたわたしの腕を掴んで、ジンはルシアンの影を睨みつけた

どういうことなの…
一体何が……



ジン「あいつ…俺の弾丸を全部素手で掴みやがった」


ベルモット「え?」


ジン「それだけじゃねえ…データにはねぇ怪力でガラスも機械もぶっ壊しやがった」


ベルモット「!!!」




近くにあったパソコンをみるとすでに、そのパソコンは電源も入らず
ビリビリと電気が走っている。

ルシアンは…体術なんて心得ていないし
そもそもあのお方から《殺しの仕事》はルシアンには不可能だと判断されたほど…

力のない子のはず。

その子がこの強化ガラスも機械も壊すなんてありえない…





ベルモット「ルシアン!!」


ジン「おい、近づくな!!」


ベルモット「ルシアン…あなた一体……!!」


ジン「今のそいつに何言っても無駄だ!あのお方に伝えてこい!!ベルモット!」


ベルモット「……ルシアン、私の事わかるわよね?」


ジン「チッ……」



私は1歩…また1歩とルシアンと距離を縮めていく

きっと大丈夫よ…
ずっとあなたと居たんですものね。







貴「………」


ベルモット「ルシアン…」







貴「…フフ……アハ……アッハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!」

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ミニトマト - こーしん、,,待ってます (2022年6月9日 17時) (レス) @page33 id: da4daeacca (このIDを非表示/違反報告)
はわわ - ボクっ子ですか? (2022年5月9日 0時) (レス) @page3 id: 7f8b0d6085 (このIDを非表示/違反報告)
ライ - この小説が面白くて楽しく拝見させて頂いております。好きで応援しています!頑張ってください! (2020年6月9日 21時) (レス) id: b3cc4296f4 (このIDを非表示/違反報告)
あられ猫(プロフ) - 三月の糸姫さん» そんなことないですよ笑今後もよろしくお願いしますね!! (2019年8月20日 0時) (レス) id: 12df78e628 (このIDを非表示/違反報告)
三月の糸姫(プロフ) - やっぱり面白い!!ルシアン好きです!! (2019年8月19日 17時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あられ猫 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月18日 21時

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