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国見side
あの時、練習終わりに
及川さんに自主練に付き合って欲しいと言われて
無理矢理残らされた
及川「もっと思いっきり飛んでいいんだよ、ボールに合わせなくていいから!
国見ちゃんたちの自由に動けばいいんだよ!」
金田一「ッ…」
及川「もうここは中学なんかじゃない、新しい場所にそんな苦しさはいらないよ…
辛い思いをさせてごめんね
もう大丈夫だから、
大丈夫だから、もっと飛んでいい
笑っていいんだよ」
及川さんはそう言って俺と金田一を抱きしめてくれた
俺たちは頭の中で我慢していた何かがプツンと切れて
泣いた
こんなに泣いたことなんてないくらい
子供みたいに泣いた
及川さんは「ごめん」を繰り返して
俺達を強く抱きしめた
嬉しかった。
ここでは何も自分を抑えることはないって思うだけで
心が一気に軽くなった
中学では王様のプレーに合わせてばかりだったから
自分のプレーを忘れていたのかもしれない
あの時…及川さんが自主練に誘ってくれていなかったら
今俺はバレーを楽しめてない
それに
いつも隣にAが
居てくれたから。
中学からずっとやってこれた
国見「ありがとう、A」
貴「なんもしてないよ〜?」
国見「もういいや、寝てるから起きる前に終わらせてね」
貴「え!英ちゃんずるくない?!」
ありがとうA
これからもそばにいてほしいよ
そろそろ気づいてくれてもいいんだけどな
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作者名:あられ猫 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月2日 22時