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次の日、朝におはようと送ってからそのまま部活に行った。
彼女から返信来てるかな、と思うとしんどい部活も頑張れた。
早く携帯が見たいだなんて思ったことないのに。
午後になり解散した後の帰り道で携帯を開いてみると
…あっ来てる！
彼女から数時間前に返信があった。
おはよう、朝早いね…やって。
シンプルな文章やけどそれがまた良くて、変に媚を売るような言い方じゃないのが好感。
部活の話になって、野球してると返すと、
カナ私野球大好きだよ!
…！
ほんまに？嘘やない？
すご…！！また共通点あったやん！
わっと胸が高鳴るのを感じたけど、一応本当かどうか確かめるために
どこのチームが好きかとか、選手とか、どの試合が好きかとか聞いてみた。
探りを入れるではないけどさ、
今までも野球好きだって近寄ってきた子もおったけど、聞いてみたらなんも知らん子ばっかやったから。
…でもこの子は違った。
ちゃんと、本気で好きやった。
何聞いても答えてくるとこが嬉しくて、またいっぱい話した。
野球のことだけじゃなくて、好きなものについても。
驚くぐらいおんなじものが多くて、なんでやと疑ってしまうほど。
…なんか、こんなこと言うつもりないけど
運命みたいなもの、感じたりせーへん…？
なんて、1人で考えてキモくなって悶えた。
土曜、日曜といっぱい話して、ついに明日カナちゃんが会いに来るって。
あれだけ憂鬱やったのに、今ではわくわくしてるなんて、
2日前の俺が知ったら変に思うやろうな。
どんな子なんかな…
別に見た目で判断するつもりはないけど、
…やっぱりちょっと、期待してしまうやん？笑
俺の写真入ってると思ってたのに抜けてたみたいであっちも俺の顔知らんし、
ガチの初対面や。
…はぁ、緊張してきた。上手く話せるかな…
不安と緊張と、わくわくで胸がいっぱいのまま眠りについた。
「た、拓実くん…！」
拓「……はい」
月曜日になって、彼女が生徒手帳を返しに来るっていう昼休み、
お礼にジュースでも渡したら喜ぶかな…って思って、
自動販売機でイチゴミルク買って教室に戻ってきたら、
クラスの女子3人が俺の席に来た。
…なんで女子って、固まって来るん？
「これっ預かってるんだけど…！」
そう言って差し出されたのは、俺の生徒手帳やった。
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作者名：らん
| 作成日時：2021年7月7日 0時
