センス爆発ライオンと繋がりたい (ページ37)

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日曜日、ちょうど彼の部活が休みだったから、2人で遊びに行くことになった。

川西くんと行きたいところはいっぱいあったけど、

その中でもストレス発散しようという彼の意見から今日はラウンドワンに行くことになった。

たくみついた!待ってる!
カナ私ももうちょっと!
たくみゆっくりでええよ

家まで迎えにきたいと言った彼に、駅で待ち合わせしたいとわがままを言った。

だって、待ち合わせとか憧れだったから。

とっくに駅についてたけど、トイレで何度もメイクが崩れてないか、服は変じゃないかと確認していると時間が経ってしまったみたい。

私服の川西くんに会うのも楽しみだし、

2人で遊びに行けるなんて嬉しい。

何を話そうかな…

最後に全体を鏡でチェックして、今から行くと送ろうと携帯を開くと、

たくみごめんカナちゃん

たくみやっぱ早く来て!!助けて!!

…うん？

どうしたんだろ、何かあったのかな

不思議に思って早足で待ち合わせ場所に向かうと、そこには女の子の塊が出来ていた。

…あぁ、なるほどね笑

多分あの真ん中には川西くんがいるんだろうな

お姉さんがたに囲まれて動けなくなってるんだと思う

…あ、川西くん見えた。

助けてと言われてもどうすればいいのかわからなくてじっと見てたら、川西くんもこっちに気づいた。

何とか人混みをかき分けて来た川西くんは、

拓「は、はよ行こ…！！」

と言って、私の手を取って改札を抜けた。

彼に引っ張られて走るのは2回目だな

ホームまで上がると、川西くんはムッとした顔をしてこっちを向いた。

拓「…おるんやったら助けてよ笑」

『ごめん、あまりの人気に何も出来なくて笑』

拓「びっくりしたわ…」

オーバーサイズのTシャツに黒ズボンというシンプルな格好だけど、

川西くんによく似合ってる。

これはモテちゃうね。

『…かっこいいね、』

拓「えっ！ほんま？」

たった一言褒めただけで、ぱぁっと明るくなって嬉しい〜と照れている。

…やっぱりかわいいの方が強いけど、言ったら拗ねるから言わない。

拓「今日はいっぱい遊ぶ気で来た」

『うん、私も』

拓「全部やろうな！」

私よりわくわくしながら電車を待つ彼の横顔は子供のよう。

まだ何にもしてないのに楽しい。

今日はいい日になりそう。

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