爽やかスマイルにご注意を (ページ5)

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高3になって同じクラスになった瑠姫に幼馴染がおることは知っていた。

いつも話に出るから。

でも見たことはないし、まぁゆーてそこまで気にしてはなかったんやけど

純「あ、瑠姫！おは、よう…？」

瑠「あ、噂をすれば」

朝に会った、かわいい子。

肩で揃えられたさらさらの髪。

毛先がくるんと内巻きになっていて、華奢な印象だった。

瑠姫からカナちゃんと言う名前だと紹介された後、

おはようございます、って、俺に控えめに挨拶してくれて…

なんか上手く言えんけど、衝撃が走った。

純「…めっちゃ、かわいいやんか…！！」

なんていうか、彼女の顔のパーツとか雰囲気、声の感じが全部俺にグサグサと刺さって

一瞬で、彼女に落ちた。

ぽ〜っと彼女に見惚れていたら、気づくと瑠姫とカナちゃんが

"何言ってんだ"みたいな顔をしてて。

…アレ、俺なんか言うてもーた？

心配になって聞いたら何も言うてないって。

よかった。セーフやわ。

その日はそのまま、カナちゃんに手を振って別れた。

純「…瑠姫ぃ」

瑠「なに、その顔。おでんくんじゃん」

純「運命って…あるんやな…！！！」

瑠「…マジで？ｗｗｗ」

ねぇ〜俺の幼馴染なんだけど〜、とケラケラ笑う瑠姫をよそに、

俺の頭の中はすでに彼女のことでいっぱい。

また、会いたい…

できれば話したりとか…

瑠「純喜？…純喜？

　 …だめだ聞いてない。置いていこ」

自分の世界に入っていたら、授業遅れかけた。

カナちゃんに運命的に(?)出会ってから数日。

俺の頭の中ではずーっと残ってて、どうにか俺も接点を持ちたいと思ってるのに

純「なぁ〜カナちゃんのライン教えてくれって〜〜」

瑠「自分で行けってば笑」

瑠姫にお願いしても全然教えてくれへん。

学年も違うのに、どうやって行けばええねん。

純「行けへんから言うてるんやんか！」

瑠「俺はカナからの許可がないと絶対教えないから」

純「…じゃあ許可取ってきてや」

瑠「うーん、気が向いたらね笑」

俺とカナちゃんの繋がりなんかないに等しくて、唯一の頼りは瑠姫やから、

瑠姫にかかってんねん、ホンマに。

…めっちゃ瑠姫に媚びとこ。

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