爽やかスマイルにご注意を (ページ4)

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純喜さんと会ったはいいけど、それから特に話すこともなく私の頭の中からはすっかり抜けていた。

いつものように瑠姫くんと登校していると、

瑠「ねぇ、前に純喜と会ったじゃん。

そいつがカナのライン知りたいって言ってるんだけど、どう？」

『純喜…あぁ、あの人ね。』

瑠「あはっ覚えてなかったの！笑」

これ知ったらあいつ泣くかな、とぶつぶつ呟いて、また1人で喋ってる。

なんで今になって私のライン？？

どう、って言われても…って感じなんだけど

『教えてどうするの？』

瑠「えー、それはまぁ純喜次第だろうね」

そりゃそっか。

…でも、よく知らない人に連絡先知られるのもなぁ。いくら瑠姫くんの友達とはいえ私は知らないもん。

瑠「断ってもいいんだよ？面白いし」

『うーん…直接来てくれないとイヤって言っといて』

瑠「あはっ！いいねそれ！」

瑠姫くん、完全に面白がってるだけじゃん笑

こういう、人をいじるときに笑顔が特別輝くのは昔から変わらない。

でも、ああは言ったけど…正直気が進まない。

実際、人を通して連絡先を聞いてくる人にいい思い出はない。

今までも連絡先を知りたいと友達を通して聞かれたことは何度もあるけど、

理由はいつも見た目のことを言うだけで、

話したら私の性格が思っていたのと違うと言われて連絡が来なくなるのが一連の流れ。

私は面白いことを言ったり率先して喋ったりしないから。

つまらないんだって。

中学生のときにそのことを泣いて瑠姫くんに話すと、瑠姫くんは私の味方でいてくれた。

瑠「カナはつまんなくないよ。女の子を楽しませられない男がつまんないね。

俺はカナを楽しませられるよ？だからいっぱい話そうね」

って。

おしゃべり大好きな瑠姫くんだからこそ高校生になっても一緒にいられるんだよね

もしかしたらお喋りにさせたのは私かもね笑

瑠「…？なに笑ってんのカナ」

『昔の瑠姫くんかっこよかったなーって』

瑠「あー笑…それなら安心して、純喜はそんなやつじゃないよ。俺が保証する。」

めっちゃいいやつだから！って、自信満々に言う。

…瑠姫くんが、そんなに言うなら

『…ちょっと、話してみたいかもなぁ』

瑠「……おっ？」

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