爽やかスマイルにご注意を (ページ19)

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その後はいろんなお店を回って歩いた。

その間私はもう意見を出すことをあまりしなかった。

私の意見がそのまま使われたら困る。

…だってさ、

身につけるものが欲しい、っていう意見は私のものであって

"純喜くんがくれるなら"を前提にしてるわけだし

なにより、"彼女"という立場があって言えることじゃない？

彼女として、彼氏からもらうのは身につけるものがいいよってことじゃん。

"女友達へのプレゼントの手本"として言ったわけじゃない。

…私と女友達と一緒にしないで欲しい。

結局純喜くんは何も買わずに、

純「またなんか探すわ〜」

と言う。

…あげなくていいのに、プレゼントなんて。

『…その人とは、仲良いの？』

純「うん？あ、マキちゃん？そーやな〜一年の時からの仲やし仲良い友達やな」

『…ふうん』

純「あ、心配せんでええで！俺にもあっちにもそういう気はないからな！」

…そんなの、わかんないじゃん

純喜くんがなくても、相手がどうかなんてさ。

…誕生日にアクセサリーあげたりなんかしたら、完全に好意があると思われると思うけど。

頭の中で溢れる彼への疑問と不満を口に出すことなく、心の奥にしまった。

もうすぐ心の容量が超えそう。

そのあと彼と一緒に帰って、いろんな話をしてくれたけど何も覚えてなくて

どんな話をしたか、どう帰ったかもよくわからない。

ぼーっと考え込んでたら家に着いていた。

…なんか考えすぎて疲れちゃった。

早めに寝よう。

ベットに横になってスマホを開くと、インスタに通知が来ていた。

何気なく開くと、誰かからのメッセージ。

私のストーリーに反応が返されているようだった。

Makiこれ純喜?

Maki純喜の彼女?

…え？

この人って、今日話に出てたマキちゃんって人？

メッセージを見た瞬間びっくりして飛び起きた。

純喜の彼女？なんて、

わざわざ私に送ってくる？

私この人フォローしてないのに。

敵視されてるとしか思えない

こわい

どう返したらいいの、…

こんなこと私に送るってことは、この人は間違いなく純喜くんのこと特別に思ってる

…ほら、やっぱり。

純喜くんが思ってることと、相手が思ってることは違うんだよ。

結局そのまま返事は返さず、スマホの電源を切って寝た。

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