爽やかスマイルにご注意を (ページ12)

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カナちゃんに会えなくなると知った次の日、俺は瑠姫に電話した。

瑠「…なにぃ朝早いんだけど。今日土曜だよ？」

純「っ瑠姫！！！カナちゃんが遠くに行くってホンマなん？！？！」

瑠「え？カナ？……あー！」

瑠姫はしばらく考えた後なにかを思い出したかのようにそう言い、

なぜかケラケラと笑い始めた。

瑠「確かに行くけど、カナが言ったの？それｗ」

純「おん、しばらく会えへんって…なあ瑠姫どうしよう、俺会われへんとか無理なんやけど！」

だってまだ告白もしてないのに…

しばらくってどのくらいなん？ずっとなん？すぐなん？

焦って無理無理と瑠姫に伝えると、面白そうに笑っている瑠姫が

瑠「じゃあ会えなくなる前に伝えに行けば？いまならまだ家にいると思うけど」

と、絶対ニヤニヤしてんなとわかる声で言うてきた。

冷静になればからかってんのわかるはずやけど、焦りで頭がいっぱいな俺は

瑠姫の提案を名案や！と思ってん。

純「瑠姫！！俺行くわ！！ありがとな！！」

瑠「マジで言ってる？…頑張ってｗｗ」

ぶちんと電話を切り、高速で準備を終えた俺はカナちゃんの家まで走った。

伝えへんまま会えんなんて嫌や！！

叶わへんくてもええから、言うだけ言う！！！

ヘタレな俺になんでこんな行動力があったんやと自分でも思うくらい、

考えるより先に体が動いてん。

カナちゃんの家に着いて、勢いよくピンポンを押す

インターホンからカナちゃんの焦った声が聞こえ、彼女が出てくるのを待つ。

『…純喜さん？なんでここに、』

純「カナちゃん！！！」

ドアから出てきたカナちゃんの肩をガッと掴んで、目を合わせた。

驚いた彼女が目をまんまるにして、じっと俺を見てる。

走ってきて暑くなった身体とアドレナリンのせいで心臓がばくばくして、

その勢いのまま気持ちをぶつけた。

純「俺、このまま会えへんようになるんは嫌や！！」

『…へ？』

純「カナちゃんが好き！！！

　俺と付き合ってください！！！」

口をぽかんと開けたまま、目をぱちぱちする彼女。

急にごめん、でも本気やねん

本気で思ってるから…

『…はい、よろしくお願いします』

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