不器用エイリアンのほんと (ページ7)

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手を挙げたのは翔也くんだった

翔「僕、汐恩と仲良いから何かしら協力できるよ。

あ、あと！メイクとか髪のアレンジとかしてさ！今よりもっと可愛くなって汐恩驚かせよーよ」

なんか、一番乗り気なのは翔也くんなのかも。

みお「いいじゃん！頼んだよ木全！！」

景「おもしろくなってきたね！！」

このカップルは…ほんとに気が合うんだろうな…笑

でも、私も少しワクワクしていた

今まであんまりメイクとかしなかったし、

髪もそのまま下ろしているだけ。

可愛くなれるのなら嬉しいし、それを見た汐恩がどんな反応をするのかも気になる。

『じゃあ…お願いしてもいい？』

翔「まかせて！！」

可愛くなろう作戦(名前がダサい)が決まってふと時計を見たらもう7時半。

そろそろお開きってことで、お店を出た。

景瑚くんはみおを送って行くからと2人で帰るって。

『じゃあね、みおバイバイ！景瑚くん、意外とまじめに話聞いてくれてありがとう』

景「ねぇ俺をなんだと思ってたの笑」

みお「じゃあね！また明日〜！」

2人に手を振って、さて私たちも帰ろう。

翔也くんは電車で帰るみたいで、せっかくなら駅まで翔也くんを送ろうかな。

翔「ほんとは僕が送るべきなんだよね、ごめんね」

『ううん、こんなかわいい子を夜に歩かせられないよ』

翔「俺のこと言ってる？カナちゃんって変だね」

翔也くんは話しやすくて、気を遣わずになんでも話せる不思議な力があると思う。

こういう子だから汐恩も一緒にいるんだろうな。

こんな時まで汐恩が頭の隅にいるのが自分でもすごいと思う。

思わず笑っちゃった。

翔「じゃあ明日放課後に教室行くから。明日は汐恩と帰る約束してよ？」

『うん、連絡はしてみる。今日はありがとう』

無事に翔也くんを駅に送り終わって、1人で帰った。

明日起きることへのワクワクと、少しの不安を抱えて早めに寝た。

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