不器用エイリアンのほんと (ページ18)

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☆は鶴房視点になります

鶴房side(時系列は1のとき)

俺には付き合って3ヶ月の彼女がいる

名前はカナ、

付き合った経緯はまぁ…今度教えるわ。

俺は朝練がない日は彼女と登校している

『おはよう、汐恩』

汐「…おん」

ほらこの子。この子がカナやで、

…かわいいやろ。

毎回おんなじトーンで挨拶をする彼女

いつもサラサラの髪が風になびいて、それだけで俺はきゅんとしてしまうから、あんまり見ないようにしてる。

清楚系で、俺にはもったいないくらいかわいい、と思ってる。

そんな俺には、悩みがあって…

ちょっと聞いて欲しいんやけど。

『くまできてるよ。またオールしたの？』

汐「いや、1時間くらいは寝た。ほぼオールやけど」

『そっか。ちゃんと寝なきゃ体動かないよ？』

汐「…ん」

心配そうに俺の顔を覗き込む彼女

…に、俺は目を合わせられずそっぽを向いてしまう。

すると彼女が悲しそうに前を向きなおすのが視界に入って、また後悔。

俺の悩み、それは

彼女への接し方がわからないこと。

…いや中学生か！って？

わかってる。高校生にもなって彼女に冷たい態度取ってしまうのがダサいのもわかってるし、
実際彼女が傷ついてるのもわかってる。

でも！！

ちら、と彼女を見るとぱちっと目が合い、

うん？と首を傾げる姿に

汐「(…っかわいい)」

と1人で悶える。

ここまで読んでお分かりの通り、

俺は、彼女がかわいすぎて大事に思うあまり接し方がわからないのだ。

男としてダサいとこ見せたくないし、クールに装っている

今日もまた何か話そう、何か話題を、と思っていると学校に着いてしまい、別れてしまうのだ。

汐「…じゃあ」

『あ、うん…』

はぁ、今日もダメやった。明日は絶対話そ。

何度めかの決意とともに、自分の教室へと足を進めた。

…あ、そや俺今日居残りあった

カナに言っとこ。

なんや、話題あったやん。やらかした〜怪獣〜

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