おやすみの前に (ページ16)

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譲らないからね(蓮&柾哉) ページ16

.※あなたもJO1メンバーです

奨「アヤ、蓮呼んできてくれない？多分下の部屋にいると思うから」

『えー…はぁい』

奨くんに頼まれ、蓮くんを呼びに下の階へ。

私たちJO1とINIはレッスン室が分かれていて、蓮はよく後輩と交流がしたいと話に行っているみたい。

私はほとんどの人より年下だから、先輩として扱われるのにはどうしても慣れなくてINIさんとはあまり話したことはない。

正直足が重いなぁ…

『…蓮くーん、いますか』

蓮「おるよぉ、どうしたと？」

『奨くんが呼んでるよ』

蓮「あ、ほんとぉ？ごめん柾哉、一旦戻るね」

柾「ん、いいよまたね。

　じゃあアヤさん、お話ししませんか？」

『…えっ』

その声を聞いて、腰を上げて歩き出した蓮くんがぴたりと止まり、

木村さんはふわりと笑って自分の隣をぽんぽん叩いた。

…え、そこに座ればいいってこと？

緊張するな…木村さん年上だし、ダンスもすごくて顔もかっこいいし…

蓮「…手ぇ出さんでね、柾哉」

柾「出すわけないじゃん笑ちょっと話すだけだよ」

蓮「アヤ、すぐ戻るけんね！」

なぜか鋭い目になった蓮くんは、私の頭をぽんと軽く撫でて部屋を出ていった。

なぜか仏のように微笑みながらじっと見てくる木村くんからの視線が痛い。早く座れってことかな。

恐る恐る近づき少しだけ間を空けて座ったはずなのに、一瞬にして隙間は埋められた。

柾「手ぇ出すなって、蓮くんも心配症だよね笑いつもそうなんですか？」

『や、そうでもない…と思います。

　私の方が年下ですし、敬語じゃなくていいですよ？』

柾「ほんと？じゃあ、アヤちゃん。俺のことも柾哉って呼んでほしいなぁ」

『…柾哉くん？』

柾「うん。…なんか照れるね笑」

優しく私の目を見て話してくれるからか、緊張がほどよくなくなった気がする。

名前を呼べば照れるところも、年上ながら可愛らしい。

プライドの高い人かと思っていたけれど、やっぱり話してみると全然違うな

周りにお花が咲いていそうな優しい爽やかな感じ。

柾「ね、プラメ用に写真撮ってもいい？アヤちゃんと仲良くなったよって知らせたい」

『うん、もちろん。えっと…何しますか？』

柾「とりあえず1枚普通に撮ろ？」

『わ、えっ』

柾「撮るよ？……ふは、かわいいアヤちゃん」

肩がくっつくくらいまで距離を詰めて爽やかに笑う彼の隣で、びっくりと緊張のせいか

撮れた写真の私は微妙な顔をしていた。

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